点－軸－点不斉の多段階不斉転写による不斉四級炭素構築

• 研究課題/領域番号: 24590016
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 化学系薬学
• 研究機関: 静岡県立大学
• 研究代表者: 江木 正浩 静岡県立大学, 薬学部, 准教授 (80363901)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円); 2014年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2013年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2012年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
• キーワード: アレン / インデン / シグマトロピー転位 / 天然物合成 / 不斉転写 / プロパルギルアルコール / 分子内環化 / 有機合成化学 / 不飽和ラクトン / イナミド / 遷移金属

研究成果の概要

光学活性な四置換アレンの効率的合成法を開発した。AgOTf存在下、合成容易な第3級プロパルギルアルコールとイナミドは温和な条件で付加/[3,3]-シグマトロピー転位を起こし、四置換アレンを与えた。このときプロパルギルアルコールの点不斉はアレンの軸不斉に完全に反映された。
Pt触媒による四置換アレンの分子内環化は四級炭素をもつ多置換インデンを高収率で与え、軸不斉から点不斉へ不斉転写が行われた。また、AgOTfを組み合わせると、多置換不飽和ラクトンが生成することが分かった。
開発した方法を用いて、生物活性天然物の合成研究を行った。

研究成果

• [雑誌論文] Central-Axial-Central Chirality Transfer: Asymmetric Synthesis of Highly Substituted Indenes Bearing a Stereogenic Quaternary Carbon Center from Optically Active Propargyl Alcohols (2015)
  • 著者名/発表者名: Egi, Masahiro; Shimizu, Kaori; Kamiya, Marin; Ota, Yuya; Akai, Shuji
  • 雑誌名: Chemical Communications 巻: 51 号: 2 ページ: 380-383
  • DOI: 10.1039/c4cc08034c
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [学会発表] Raputindole A の合成研究 (2015)
  • 著者名/発表者名: 神谷真鈴、石上加菜、太田裕也、赤井周司、江木正浩、菅敏幸
  • 学会等名: 日本薬学会 第134年会
  • 発表場所: 神戸学院大学 （兵庫県）
  • 年月日: 2015-03-28
• [学会発表] Raputindole A の合成研究 (2014)
  • 著者名/発表者名: 神谷真鈴、石上加菜、太田裕也、赤井周司、江木正浩、菅敏幸
  • 学会等名: 日本薬学会東海支部 合同学術大会 2014
  • 発表場所: 静岡県立大学 （静岡県）
  • 年月日: 2014-11-09
• [学会発表] 多置換アレン合成と化学選択的な分子内環化反応への利用 (2013)
  • 著者名/発表者名: 江木正浩、太田裕也、清水 薫、赤井周司
  • 学会等名: 日本プロセス化学会2013サマーシンポジウム
  • 発表場所: つくば国際会議場（茨城県）
• [学会発表] アレンの白金－銀触媒による分子内環化反応：多置換不飽和ラクトンの合成 (2012)
  • 著者名/発表者名: 江木正浩、太田裕也、清水 薫、赤井周司
  • 学会等名: 第42回複素環化学討論会
  • 発表場所: 京都テルサ（京都府）