ＤＮＡ複製開始関連タンパク質が寄与するゲノム安定性維持機構に関する研究

• 研究課題/領域番号: 24590089
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 生物系薬学
• 研究機関: 東邦大学 (2014); 帝京平成大学 (2012-2013)
• 研究代表者: 多田 周右 東邦大学, 薬学部, 教授 (00216970)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円); 2014年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2013年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円); 2012年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
• キーワード: DNA複製 / ゲノム安定性 / RECQL4 / CDT1 / ゲノム安定性維持 / DNA修復 / RecQL4 / Cdc6 / Cdt1

研究成果の概要

細胞増殖のために遺伝子DNAが複製されるとき、遺伝情報に損傷が起きる可能性が高まる。そこで、DNA複製開始機構と遺伝情報安定性維持機構との連携について理解することを目指した。本研究により、遺伝情報安定性に関わることが予想されるRECQL4について、細胞の生存に必須なRECQL4の働きを競合的に阻害するRECQL4分子内機能領域の存在が示唆された。また、DNA複製開始に関わるCDT1が、DNA複製時の新生鎖伸長を抑制する作用をもつことを報告していたが、CDT1のN末側の254アミノ酸がこの作用に関わっていないこと、C末側領域が部分的にこの作用に関わることを示唆する結果を得た。

研究成果

• [雑誌論文] WRNIP1 functions upstream of DNA polymerase η in the UV-induced DNA damage response. (2014)
  • 著者名/発表者名: Yoshimura, A., Kobayashi, Y., Tada, S., Seki, M., Enomoto, T.
  • 雑誌名: Biochem. Biophys. Res. Commun. 巻: 452 号: 1 ページ: 48-52
  • DOI: 10.1016/j.bbrc.2014.08.043
  • 査読あり
• [雑誌論文] Tipin Function in the Protection against Topoisomerase I Inhibitor (2014)
  • 著者名/発表者名: Yoshifumi Hosono, Takuya Abe, Masato Higuchi, Kosa Kajii, Shuichi Sakuraba, Shusuke Tada, Takemi Enomoto, Masayuki Seki
  • 雑誌名: The Journal of Biological Chemistry 巻: 289 号: 16 ページ: 11374-11384
  • DOI: 10.1074/jbc.m113.531707
  • 査読あり
• [雑誌論文] Rmi1 functions in S phase-mediated cohesion establishment via a pathway involving the Ctf18-RFC complex and Mrc1. (2012)
  • 著者名/発表者名: Lai, M.S., *Seki, M., Tada, S., and Enomoto T.
  • 雑誌名: Biochem. Biophys. Res. Commun. 巻: 417 号: 3 ページ: 1145-1150
  • DOI: 10.1016/j.bbrc.2012.09.124
  • 査読あり
• [雑誌論文] WRNIP1 accumulates at laser light irradiated sites rapidly via its ubiquitin-binding zinc finger domain and independently from its ATPase domain. (2012)
  • 著者名/発表者名: Nomura, H., Yoshimura, A., Edo, T., Kanno, S.I., Tada, S., Seki, M., Yasui, A., and Enomoto, T.
  • 雑誌名: Biochem. Biophys. Res. Commun. 巻: 417 号: 4 ページ: 1145-1150
  • DOI: 10.1016/j.bbrc.2011.12.080
  • 査読あり
• [学会発表] Cdt1の新生鎖伸長抑制作用に関与する機能領域の検討 (2015)
  • 著者名/発表者名: 中崎祐太, 牛田磨理, 津山崇, 関政幸, 榎本武美, 多田周右
  • 学会等名: 日本薬学会
  • 発表場所: デザイン・クリエイティブセンター神戸（兵庫県神戸市）
  • 年月日: 2015-03-28
• [学会発表] WRNIP1のC末領域がPolη破壊株のUV感受性の制御に関与する (2015)
  • 著者名/発表者名: 吉村明, 榊原達也, 多田周右, 関政幸, 榎本武美
  • 学会等名: 日本薬学会
  • 発表場所: デザイン・クリエイティブセンター神戸（兵庫県神戸市）
  • 年月日: 2015-03-28
• [学会発表] HIF-1α誘導刺激によるDPYD遺伝子発現上昇に対するSorafenibの効果 (2015)
  • 著者名/発表者名: 桧貝孝慈, 加藤由紀, 松本洸希, 松尾和廣, 多田周右, 永井英成
  • 学会等名: 日本薬学会
  • 発表場所: デザイン・クリエイティブセンター神戸（兵庫県神戸市）
  • 年月日: 2015-03-26
• [学会発表] 5-FU による肝線維化増悪因子 TGFβ1 の発現制御と Sorafenib の効果 (2015)
  • 著者名/発表者名: 松井睦, 和田美希, 桧貝孝慈, 松尾和廣, 柳内和幸, 多田周右, 永井英成
  • 学会等名: 日本薬学会
  • 発表場所: デザイン・クリエイティブセンター神戸（兵庫県神戸市）
  • 年月日: 2015-03-26
• [学会発表] 5-FUによる肝線維化増悪因子TGFβ1の発現制御とSorafenibの効果 (2015)
  • 著者名/発表者名: 和田美希、松井睦、桧貝孝慈、松尾和廣、柳内和幸、多田周右、永井英成
  • 学会等名: 日本肝がん分子標的治療研究会
  • 発表場所: 海運クラブ（東京都千代田区）
  • 年月日: 2015-01-31
• [学会発表] Cdt1によるDNA複製抑制作用に関する各種欠失変異体を用いた解析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 中崎祐太, 牛田磨理, 津山崇, 関政幸, 榎本武美, 多田周右
  • 学会等名: 日本分子生物学会
  • 発表場所: パシフィコ横浜（神奈川県横浜市）
  • 年月日: 2014-11-26
• [学会発表] NK細胞におけるNCR2遺伝子の転写調節制御 (2014)
  • 著者名/発表者名: 川名真代、伊藤健一郎、桧貝孝慈、松本宏治郎、多田周右
  • 学会等名: 日本薬学会関東支部大会
  • 発表場所: 昭和薬科大学（東京都町田市）
  • 年月日: 2014-10-04
• [学会発表] HIF-1α誘導刺激によるDPYD遺伝子発現調節とSorafenibの効果 (2014)
  • 著者名/発表者名: 加藤由紀、桧貝孝慈、松尾和廣、永井英成、多田周右
  • 学会等名: 日本薬学会関東支部大会
  • 発表場所: 昭和薬科大学（東京都町田市）
  • 年月日: 2014-10-04
• [学会発表] 甘草由来化合物LicoagroauroneのNFkB阻害作用の解析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 根本梨瑛、檜貝孝慈、李巍、小池一男、多田周右
  • 学会等名: 日本薬学会関東支部大会
  • 発表場所: 昭和薬科大学（東京都町田市）
  • 年月日: 2014-10-04
• [学会発表] 遺伝子破壊細胞を用いたDNA複製フォーク構成因子Tipinのカンプトテシン毒性防御機構における機能の解析.
  • 著者名/発表者名: 細野嘉史、梶井孔左、阿部拓也、樋口優人、多田周右、榎本武美、関政幸
  • 学会等名: 第２２回DNA複製・組換え・修復ワークショップ
  • 発表場所: 仙台
• [学会発表] DNA複製フォーク構成因子TipinのTop1阻害剤カンプトテシン処理時における役割.
  • 著者名/発表者名: 梶井孔左、細野嘉史、阿部拓也、樋口優人、多田周右、榎本武美、関政幸
  • 学会等名: 日本分子生物学会
  • 発表場所: 神戸
• [学会発表] Pol η破壊株のUV感受性にWRNIP1の欠損が及ぼす影響の解析.
  • 著者名/発表者名: 吉村明、多田周右、関政幸、榎本武美
  • 学会等名: 日本分子生物学会
  • 発表場所: 神戸
• [学会発表] DNA複製ライセンス化因子 Cdt1 による DNA複製抑制作用に関与する機能領域についての検討.
  • 著者名/発表者名: 中崎祐太、牛田磨理、津山崇、関政幸、榎本武美、多田周右
  • 学会等名: 日本薬学会
  • 発表場所: 熊本
• [学会発表] WRNIP1欠損による Polη破壊株の UV 感受性抑制機構の解析.
  • 著者名/発表者名: 吉村明、多田周右、関政幸、榎本武美
  • 学会等名: 日本薬学会
  • 発表場所: 熊本
• [学会発表] カンプトテシン存在下における DNA 複製 フォーク構成因子 Tipin の機能解析.
  • 著者名/発表者名: 梶井孔左、細野嘉史、阿部拓也、樋口優人、多田周右、榎本武美、関政幸
  • 学会等名: 日本薬学会
  • 発表場所: 熊本