新たな視点で解明する原腸胚形成のしくみ

• 研究課題/領域番号: 24590240
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 解剖学一般(含組織学・発生学)
• 研究機関: 埼玉医科大学
• 研究代表者: 高野 和敬 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (80364769)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円); 2014年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2013年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2012年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
• キーワード: 初期発生 / 形態形成 / 細胞運動 / 原腸胚 / カルシウムイオン / 細胞骨格 / 両生類 / イモリ / カルシウムイオンチャネル

研究成果の概要

原腸胚形成は多細胞動物の形づくりにおいて極めて重要な現象であるにもかかわらず、そのメカニズムの実質的な解明が進んでいない。本研究課題では、この時期に単離した両生類の胚細胞がみせる振る舞いの解析を通して、原腸胚形成のしくみを明らかにする目的で研究を行った。その結果、予定外胚葉細胞と予定中胚葉および内胚葉細胞では、それぞれ異なるカルシウムシグナル系を介した細胞骨格の再構築により、胚葉特異的かつ自律的な細胞運動が行われていることが明らかとなった。このような胚葉特異的なカルシウムシグナル系の発達は、原腸胚形成運動の開始と維持において重要な役割を果たしていることが示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] 全内臓逆位の1 例 (2014)
  • 著者名/発表者名: 栗﨑知浩, 青地英和, 高野和敬, 永島雅文
  • 雑誌名: 臨床解剖研究会記録 巻: 14 ページ: 24-25
• [学会発表] 原腸陥入時における予定内胚葉細胞の運動を制御するカルシウム動員機構 (2016)
  • 著者名/発表者名: 高野和敬, 小畑秀一, 増本美香, 浅島誠, 永島雅文
  • 学会等名: 日本解剖学会 第121回総会・全国学術集会
  • 発表場所: ビックパレットふくしま(福島県郡山市)
  • 年月日: 2016-03-28
• [学会発表] イモリ神経胚の形態形成における細胞配置換えと細胞接着 (2016)
  • 著者名/発表者名: 小畑秀一, 豊嶋源太, 駒崎伸二, 高野和敬, 門谷裕一
  • 学会等名: 日本解剖学会 第121回総会・全国学術集会
  • 発表場所: ビックパレットふくしま(福島県郡山市)
  • 年月日: 2016-03-28
• [学会発表] Mechanisms and roles of autonomous cell movements in embryonic cells during amphibian gastrulation. (2015)
  • 著者名/発表者名: Kazuhiro Takano, Shuichi Obata, Mika Masumoto, Makoto Asashima, Masabumi Nagashima
  • 学会等名: 第120回日本解剖学会総会・全国学術集会 第92回日本生理学会大会 合同大会
  • 発表場所: 神戸国際会議場・展示場（兵庫県・神戸市）
  • 年月日: 2015-03-21 – 2015-03-23
• [学会発表] A case of Duplicated Inferior Vena Cava. (2015)
  • 著者名/発表者名: Hiroyuki Suzuki, Satoko Sutou, Shun Sugimoto, Ryota Suga, Tomohiro Kurisaki, Hidekazu Aochi, Kazuhiro Takano, Keiko Fujita, Masabumi Nagashima
  • 学会等名: 第120回日本解剖学会総会・全国学術集会 第92回日本生理学会大会 合同大会
  • 発表場所: 神戸国際会議場・展示場（兵庫県・神戸市）
  • 年月日: 2015-03-21 – 2015-03-23
• [学会発表] イモリ原腸胚から単離した中・内胚葉細胞の伸長と運動に対する細胞内カルシウムイオン動員機構 (2014)
  • 著者名/発表者名: 増本三香, 佐藤知宏, 高野和敬, 駒崎伸二, 天野春菜, 森山俊介, 小畑秀一, 浅島誠
  • 学会等名: 日本動物学会 第85回大会
  • 発表場所: 東北大学川内北キャンパス(宮城県・仙台市)
  • 年月日: 2014-09-11 – 2014-09-13
• [学会発表] 原腸胚細胞にみられる自律的な細胞運動と細胞骨格 (2014)
  • 著者名/発表者名: 高野和敬, 小畑秀一, 増本美香, 浅島誠, 永島雅文
  • 学会等名: 日本解剖学会 第119回総会・全国学術集会
  • 発表場所: 自治医科大学(栃木県下野市)
• [学会発表] 全内臓逆位の一例 (2014)
  • 著者名/発表者名: 栗﨑 知浩, 青地 英和, 高野 和敬, 永島 雅文
  • 学会等名: 日本解剖学会 第119回総会・全国学術集会
  • 発表場所: 自治医科大学(栃木県下野市)
• [学会発表] 脊椎動物胚の形態形成におけるアドヘレンスジャンクションの役割の再検討 (2014)
  • 著者名/発表者名: 小畑秀一, 高野和敬, 駒崎伸二, 増本三香, 加藤智美
  • 学会等名: 日本解剖学会 第119回総会・全国学術集会
  • 発表場所: 自治医科大学(栃木県下野市)
• [学会発表] 全内臓逆位の一例 (2013)
  • 著者名/発表者名: 栗﨑 知浩, 青地 英和, 高野 和敬, 永島 雅文
  • 学会等名: 第17回 臨床解剖研究会
  • 発表場所: 城山観光ホテル(鹿児島県鹿児島市)
• [学会発表] イモリ胚の形態形成過程における細胞間接着構造の変化 (2013)
  • 著者名/発表者名: 小畑秀一, 増本三香, 加藤智美, 高野和敬, 駒崎伸二, 浅島誠
  • 学会等名: 日本動物学会 第84回大会
  • 発表場所: 岡山大学(岡山県岡山市)
• [学会発表] Development of Ca2+ signaling mechanisms and cell motility in ectodermal cells during gastrulation of amphibian embryo. (2013)
  • 著者名/発表者名: Shuichi Obata, Kazuhiro Takano, Shinji Komazaki, Mika Masumoto, Tomomi Kato and Makoto Asashima
  • 学会等名: The American Society for Cell Biology 2013 Annual Meeting
  • 発表場所: New Orleans, Louisiana, USA
• [学会発表] 「測定・可視化」― 体験とチーム基盤学習の試み
  • 著者名/発表者名: 向田寿光
  • 学会等名: 第44回 日本医学教育学会大会
  • 発表場所: 慶應義塾大学 日吉キャンパス(神奈川県横浜市)
• [学会発表] 原腸胚細胞にみられる自律的な細胞運動と細胞内カルシウムシグナリング
  • 著者名/発表者名: 高野和敬
  • 学会等名: 第118回 日本解剖学会総会・全国学術集会
  • 発表場所: サンポートホール高松・かがわ国際会議場(香川県高松市)
• [備考] 埼玉医科大学医学部解剖学研究室ホームページ
  • URL: http://www.saitama-med.ac.jp/uinfo/anatomy/