エイズの細胞侵入蛋白を利用したガン細胞マスターシグナル分子の解明

• 研究課題/領域番号: 24590301
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
• 研究機関: 山口大学
• 研究代表者: 水上 洋一 山口大学, 大学研究推進機構, 教授 (80274158)
• 研究分担者: 高村 歩美 鳥取大学, 医学部, 講師 (90508368)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円); 2014年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2013年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2012年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
• キーワード: がん / 蛋白精製 / エイズ / 乳癌 / 細胞培養 / 分散 / シグナル伝達 / リン酸化 / タンパク質導入 / 陰イオン交換カラム / 精製 / 蛋白導入 / 癌 / シグナル経路

研究成果の概要

本研究では細胞レベルでがん化に関与するタンパク質を同定するために、TATタンパク質を用いたタンパク質導入法とミトコンドリア活性測定による新しいスクリーニング法を確立した。この手法を用いてエストロゲン非依存性乳がん細胞MCF-7より分離した3つのPeak A、B、Cについてミトコンドリア活性の測定を行ったところ、Peak Cにおいてミトコンドリア活性の低下が確認された。質量分析計による解析の結果、Peak Cに含まれるタンパク質をHistone H4と同定した。Peak AおよびPeak Bについてはタンパク質精製の途中で活性が消失した。今後抽出タンパク量を増やし、感度を上げる必要がある。

研究成果

• [雑誌論文] Enhanced sialylation of a human chimeric IgG1 variant produced in human and rodent cell lines (2016)
  • 著者名/発表者名: Mimura, Y.,Kelly, R.M.,Unwin, L., Albrecht, S., Jefferis, R., Goodall, M., Yoichi Mizukami, Y., Mimura-Kimura, Y., Matsumoto, T., Ueoka, H., Pauline M Rudd, P.M.
  • 雑誌名: J. Immunol Methods, 巻: 428 ページ: 30-36
  • 査読あり / 国際共著
• [雑誌論文] The combination of insulin-like growth factor 1and erythropoietin protects against ischemic spinal cord injury in rabbits (2015)
  • 著者名/発表者名: Utada, K., Ishida, K., Tohyama, S., Urushima, Y., Mizukami, Y., Yamashita, A., Uchida, M., Matsumoto, M.
  • 雑誌名: J. Anesthesia 巻: 29 号: 5 ページ: 741-748
  • DOI: 10.1007/s00540-015-2031-y
  • 査読あり
• [雑誌論文] Rapid electrical stimulation causes alterations in cardiac intercellular junction proteins of cardiomyocytes (2014)
  • 著者名/発表者名: Tadamitsu Nakashima, Tomoko Ohkusa, Yoko Okamoto, Masaaki Yoshida, Jong-Kook Lee, Yoichi Mizukami, Masafumi Yano
  • 雑誌名: American Journal of Physiology Heart Circ. Physiol. 巻: 306 号: 9 ページ: H1324-H1333
  • DOI: 10.1152/ajpheart.00653.2013
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Analysis of cerebrospinal fluid proteins reveals association of calbindin 1 concentrations with neurological outcome in patients resuscitated from cardiopulmonary arrest (2014)
  • 著者名/発表者名: Akiyoshi Y., Izumi T., Oda Y., Mizukami Y., Tsuruta R., Maekawa T.
  • 雑誌名: Bulletin of Yamaguchi Med. 巻: 61 ページ: 23-35
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] 半導体マイクロチップ対応次世代シーケンサーを用いたがん関連遺伝子の解析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 狩生徹，井上雄太郎，水上洋一
  • 雑誌名: 山口医学 巻: 63 号: 4 ページ: 253-256
  • DOI: 10.2342/ymj.63.253
  • NAID: 130004897878
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Rapid electrical stimulation causes alterations in cardiac intercellular junction proteins of cardiomyocytes (2014)
  • 著者名/発表者名: Nakashima, T., Ohkusa T., Yoshida M., Lee J.-K., Mizukami Y., Komuro I., Yano M.
  • 雑誌名: Am. J. Physiol. (Heart and Circulatory Physiology) 巻: 印刷中
  • 査読あり
• [雑誌論文] Optimizing high-resolution melting analysis for the detection of mutations of GPR30/GPER-1 in breast cancer (2012)
  • 著者名/発表者名: Aihara, M., Yamamoto, S., Nishioka, H., Hamano, K., Oka, M., Mizukami, Y.
  • 雑誌名: Gene 巻: (in press) 号: 2 ページ: 95-105
  • DOI: 10.1016/j.gene.2012.04.029
  • 査読あり
• [学会発表] Deep Sequencing of Transcriptomes of Anterior Pituitary before and after Ovulation in Japanese Black Heifers (2015)
  • 著者名/発表者名: Kiran Pandey, Yoichi Mizukami, kenji Watanabe, Shiti Sakaguti, and Hiroya Kadokawa
  • 学会等名: 第108回 日本繁殖生物学会大会
  • 発表場所: 宮崎大学 木花キャンパス 宮崎県宮崎市
  • 年月日: 2015-09-17
• [学会発表] 高シアル化IgGの作成とそのADCC活性 (2015)
  • 著者名/発表者名: 三村雄輔、水上洋一、三村由香、松本常男
  • 学会等名: 第56回 日本生化学会 中国・四国支部例会
  • 発表場所: 島根大学大学会館 島根県松江市
  • 年月日: 2015-05-29
• [学会発表] 次世代シークエンサーを用いたERα高発現乳がんにおける体細胞変異の同定 (2015)
  • 著者名/発表者名: 渡邉 健司、坂口 修一、山本 滋、岡 正朗、水上 洋一
  • 学会等名: 第56回 日本生化学会 中国・四国支部例会
  • 発表場所: 島根大学大学会館 島根県松江市
  • 年月日: 2015-05-29
• [学会発表] 細胞膜女性ホルモン受容体変異発現細胞のトランスクリプトーム解析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 水上洋一、相原正宗、遠山卓、佐藤俊、井上雄太郎、山縣芳明、田村功、前川亮、緒方勤、嶋雄一、諸橋憲一郎、杉野法広
  • 学会等名: 山口大学生命医工学研究センター開設記念シンポジウム
  • 発表場所: 山口（山口大学）
  • 年月日: 2014-12-26
• [学会発表] 乳癌におけるミトコンドリアDNA体細胞変異の網羅的探索と機能解析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 坂井 勇介、渡邉 健司、吉田 貢太、坂口 修一、宇留島 裕、村田 智昭、山本 滋、岡 正朗、水上 洋一
  • 学会等名: 山口大学生命医工学研究センター開設記念シンポジウム
  • 発表場所: 山口（山口大学）
  • 年月日: 2014-12-26
• [学会発表] 次世代シーケンサーによるエクソン解析データでの変異検出条件の検討 (2014)
  • 著者名/発表者名: 坂口修一、吉田貢太、渡邉健司、遠山卓、坂井勇介、水上洋一
  • 学会等名: 山口大学生命医工学研究センター開設記念シンポジウム
  • 発表場所: 山口（山口大学）
  • 年月日: 2014-12-26
• [学会発表] エイズ侵入タンパク質を用いた乳癌発症因子のハイスループットスクリーニング (2014)
  • 著者名/発表者名: 宇留島裕、泉友則、渡邉健司、濱野公一、水上洋一
  • 学会等名: 山口大学生命医工学研究センター開設記念シンポジウム
  • 発表場所: 山口（山口大学）
  • 年月日: 2014-12-26
• [学会発表] 次世代シーケンサーを用いた標的遺伝子の乳癌変異解析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 渡邉 健司、坂口 修一、坂井 勇介、山本 滋、岡 正朗、水上 洋一
  • 学会等名: 山口大学生命医工学研究センター開設記念シンポジウム
  • 発表場所: 山口（山口大学）
  • 年月日: 2014-12-26
• [学会発表] 次世代シーケンサーを用いた乳癌組織でのmtDNA変異の探索 Detection of mtDNA mutations in breast cancer using next-generation sequencer (2014)
  • 著者名/発表者名: 坂井 勇介、渡邉 健司、吉田 貢太、坂口 修一、宇留島 裕、村田 智昭、山本 滋、岡 正朗、水上 洋一
  • 学会等名: 日本分子生物学会総会
  • 発表場所: 横浜（パシフィコ横浜）
  • 年月日: 2014-11-25 – 2014-11-27
• [学会発表] 次世代DNAシーケンサー解析ソフトの違いによるバリアントの検出 (2013)
  • 著者名/発表者名: 坂口修一, 吉田貢太, 渡邉健司, 遠山卓, 坂井勇介, 水上洋一
  • 学会等名: 日本分子生物学会総会
  • 発表場所: 神戸ポートピアホテル, 神戸
• [学会発表] 疾患で同定されたエストロゲン細胞膜受容体GPER/GPR30変異タンパク質は蛋白分解を介して細胞増殖を制御している (2013)
  • 著者名/発表者名: 遠山卓, 宇留島裕, 坂井勇介, 山本初実, 吉田貢太, 山野聖子, 渡邊健司, 濱野公一, 水上洋一
  • 学会等名: 日本分子生物学会総会
  • 発表場所: 神戸ポートピアホテル, 神戸
• [学会発表] Cancer Panelを用いた遺伝子変異解析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 水上洋一
  • 学会等名: Ion Torrent User Meeting
  • 発表場所: 大阪メルパルクホール, 大阪
  • 招待講演
• [学会発表] 子宮筋腫で検出されたエストロゲン細胞膜受容体GPR30/GPERの新規SNPは細胞増殖を促進する (2012)
  • 著者名/発表者名: 水上洋一 他
  • 学会等名: 日本分子生物学会総会
  • 発表場所: 福岡（福岡国際会議場）
• [学会発表] 次世代DNAシーケンサーSOLiD5500を用いた乳ガンでのエストロゲン受容体を誘導する遺伝子変異の探索 (2012)
  • 著者名/発表者名: 狩生徹 他
  • 学会等名: 日本分子生物学会総会
  • 発表場所: 福岡（福岡国際会議場）
• [学会発表] 次世代シークエンサーを用いた子宮筋腫におけるガン関連遺伝子のスクリーニング (2012)
  • 著者名/発表者名: 井上雄太郎 他
  • 学会等名: 日本分子生物学会総会
  • 発表場所: 福岡（福岡国際会議場）
• [図書] ―次世代シーケンサーの現状と問題点について-,第5章10節 遺伝子・DNA利用も製品開発におけるガイドラインでは分からない規制・倫理対応と解析、操作技術のトラブル対策 (2014)
  • 著者名/発表者名: 水上洋一, 渡邊健司, 坂口修一
  • 総ページ数: 566
  • 出版者: (株)技術情報協会
• [図書] 遺伝子・DNA利用も製品開発におけるガイドラインでは分からない規制・倫理対応と解析、操作技術のトラブル対策 (2014)
  • 著者名/発表者名: 水上洋一 渡邊健司 坂口修一
  • 出版者: 技術情報協会