研究課題/領域番号 |
24590411
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人体病理学
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
浅野 直子 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (90467192)
|
研究分担者 |
佐藤 康晴 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 講師 (00579831)
|
研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2014-03-31
|
研究課題ステータス |
中途終了 (2012年度)
|
配分額 *注記 |
5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2014年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2013年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2012年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | EBV / B細胞リンパ腫 / 悪性リンパ腫 / EBV陽性 |
研究概要 |
加齢性EBV陽性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫は、免疫機能不全や先行リンパ腫のない中高齢の患者に発生するEBV陽性B細胞腫瘍であり、WHO分類(2008)において、EBV-positive DLBCL of the elderlyとして分類されている。EBV+DLBCL of the elderlyは、しばしば節外臓器に病変を認め、壊死、反応性要素に富む病理像を示し、臨床的にはEBV陰性DLBCLに比べ予後不良を示す。病理形態学的にバリエーションを認め、形態学的細分類として、Large lymphoma cell typeおよびpolymorphous subtypeが従来から提唱されていた。この度、それに加え腫瘍細胞が形質芽細胞様の形態を有したPlasmablastic lymphoma in the eldely (PBL-e)を提唱した。このPBL-eは、皮膚・粘膜に病変の主座を認め、また形態学的にはPlasmablastic lymphomaに類似する。この疾患に関しては、Histopathology誌(2012 Dec;61(6):1183-97)に掲載した。A20およびLMP1の発現を検討した結果、PBL-eでは他のsubtypeよりLMP1-/ A20-を多く認めた。しかしこれらの症例において組織標本からのFISHを施行したところ、A20欠失所見の増加は認められていない。 今後多数例での検討が必要であると考える。またEBV-positive DLBCL of the elderlyで皮膚浸潤を認める症例、皮膚限局症例の蓄積および解析から、節外病変(特に皮膚)におけるEBV+DLBCL of the elderlyの新たな側面が明らかになりつつある。皮膚症例に関する報告は現在投稿中である。
|