マラリア原虫転写調節領域に特異的に結合する原虫独自の因子の作用機序

• 研究課題/領域番号: 24590515
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 寄生虫学(含衛生動物学)
• 研究機関: 独立行政法人国立国際医療研究センター
• 研究代表者: 安田 加奈子(駒木加奈子) (安田 加奈子 / 駒木 加奈子) 独立行政法人国立国際医療研究センター, 熱帯医学・マラリア研究部, 室長 (50415551)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円); 2014年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2013年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2012年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
• キーワード: マラリア / 転写因子 / 転写制御 / ChIP-Seq / KHドメイン / マラリア原虫 / DNA結合ドメイン / 細胞周期

研究成果の概要

本申請研究では熱帯熱マラリア原虫独自の新規転写因子候補PREBPが原虫細胞内で転写活性化能を持ち、実際にPREBPが染色体上の転写制御領域に結合する事を証明した。さらにPREBPが制御する遺伝子の網羅的探索をおこない、複数の候補遺伝子を見出した。またPREBPタンパクのPREBPの４つのKHドメインのうち、最もN末側のもの付近に重要な活性ドメインの存在が示唆された。PREBPの一過性過剰発現をおこなった結果、増殖速度の抑制、細胞周期の延長が観察され、転写バランスの変化による影響と考えられた。一連の結果はPREBPの原虫生理における重要性、また、分子作用機序の独自性を示唆している。

研究成果

• [雑誌論文] Identification of a novel and unique transcription factor in the intraerythrocytic stage of Plasmodium falciparum. (2013)
  • 著者名/発表者名: Komaki-Yasuda, K., Okuwaki, M., Nagata, K., Kawazu, S., and Kano, S.
  • 雑誌名: PLoS One. 巻: 8 号: 9 ページ: e74701-e74701
  • DOI: 10.1371/journal.pone.0074701
  • 査読あり
• [雑誌論文] 2-Cys peroxiredoxin of Plasmodium falciparum is involved in resistance to heat stress of the parasite (2013)
  • 著者名/発表者名: Kimura, R., Komaki-Yasuda, K., Kawazu, S., and Kano, S
  • 雑誌名: Parasitol. Int 巻: 62(2) 号: 2 ページ: 137-143
  • DOI: 10.1016/j.parint.2012.11.005
  • 査読あり
• [学会発表] Identification of a Novel Transcription Factor Which Works in the Intraerythrocytic Stage of Plasmodium falciparum (2015)
  • 著者名/発表者名: Kanako Komaki-Yasuda, Shin-ichiro Kawazu, Shigeyuki Kano
  • 学会等名: The 25th Annual Molecular Parasitology and Vector Biology Symposium
  • 発表場所: The University of Georgis, Athens, USA
  • 年月日: 2015-04-28 – 2015-04-29
• [学会発表] マラリア原虫新規転写因子PREBPによる制御を受ける遺伝子群の探索 (2015)
  • 著者名/発表者名: 駒木－安田加奈子、狩野繁之
  • 学会等名: 第84回日本寄生虫学会大会
  • 発表場所: 杏林大学三鷹キャンパス
  • 年月日: 2015-03-21 – 2015-03-22
• [学会発表] 熱帯熱マラリア原虫の新規転写因子PREBPの性状 (2014)
  • 著者名/発表者名: 駒木－安田加奈子、奥脇暢、永田恭介、河津信一郎、狩野繁之
  • 学会等名: 第83回日本寄生虫学会大会
  • 発表場所: 愛媛大学
• [学会発表] 熱帯熱マラリア原虫の新規転写因子PREBP (Prx regulatory element binding protein)の活性の解析
  • 著者名/発表者名: 駒木－安田加奈子, 奥脇暢, 永田恭介, 河津信一郎, 狩野繁之
  • 学会等名: 第82回日本寄生虫学会
  • 発表場所: 東京医科歯科大学
• [学会発表] 熱帯熱マラリア原虫のpf1-cys-prx遺伝子の5’領域cis-elementに結合する新規核内因子は転写の活性化に関与する
  • 著者名/発表者名: 駒木－安田加奈子, 奥脇暢, 永田恭介, 河津信一郎, 狩野繁之
  • 学会等名: 第72回日本寄生虫学会東日本支部大会・第7回分子寄生虫・マラリア研究フォーラム合同大会
  • 発表場所: 群馬大学
• [備考] 国立国際医療研究センター研究所、熱帯医学・マラリア研究部ホームページ
  • URL: http://www.rincgm.jp/individual/lab01/
• [備考] プレスリリース 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター研究所
  • URL: http://www.rincgm.jp/info/release.php
• [備考] 実験室から「マラリア学」の魅力について考える
  • URL: http://www.rincgm.jp/education/youth.php
• [備考] 国立国際医療研究センター研究所 熱帯医学・マラリア研究部
  • URL: http://www.rincgm.jp/individual/lab01/
• [備考] 熱帯医学・マラリア研究部
  • URL: http://www.ncgm.go.jp/rese/appr/riappr/web-content/index.html