津波被災地をフィールドとした下肢静脈エコー所見と止血機能検査の研究

• 研究課題/領域番号: 24590685
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 病態検査学
• 研究機関: 福井大学
• 研究代表者: 山村 修 福井大学, 学術研究院医学系部門, 講師 (30436844)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2017-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2016年度)
• 配分額: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円); 2016年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円); 2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2014年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2013年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2012年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
• キーワード: 深部静脈血栓症 / D-dimer / PAI-1 / ヒラメ静脈拡張 / 脂質異常症 / ヒラメ静脈径 / d-dimer / 心エコー有所見 / 東日本大震災 / 仮設住宅 / 津波 / 下肢静脈エコー / 災害医療 / 凝固線溶機能 / NT-proBNP / 受診回数 / 歩行回数

研究成果の概要

我々は被災地環境がエコー所見に及ぼす影響を評価するため，津波被災地において深部静脈血栓症（DVT）検出を目的とした下肢静脈エコーと止血機能検査を実施した．期間中の被検者のDVT検出率は年毎に上昇した（発災後2-5年）．ヒラメ静脈拡張所見はDVT検出とDVT持続の独立した危険因子であった．DVT持続群は消失群やDVT陰性群と比較してD-dimer値が有意に高値であった．被検者の脂質異常症有病率は年毎に増加し，最終年ではDVT陽性群でprothrombin activator inhibitor-1の有意な上昇を認めた．以上より環境がもたらす被災生活の変化はエコー所見に影響を及ぼした可能性がある．

研究成果

• [雑誌論文] 被災地検診活動から得られたヒラメ静脈径拡張の関連要因について (2016)
  • 著者名/発表者名: 前田文江，山村 修
  • 雑誌名: 医学検査 巻: 65 ページ: 25-31
  • NAID: 130005133677
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] 被災者用仮設住宅団地におけるエコー検診活動-宮城県亘理郡における調査結果- (2012)
  • 著者名/発表者名: 山村修，榎本崇一，植田信策
  • 雑誌名: 日本集団災害医学会誌 巻: 17巻 ページ: 639-639
• [学会発表] 東日本大震災災害後慢性期に消失と再発を繰り返した反復性再発深部静脈血栓症の1例 (2016)
  • 著者名/発表者名: 坪内啓正，山村修，中野祥賢，廣部健，三橋真実，津田裕美子，前田文江，清水禎夫，高田栄子，丹羽昭乃，堤恭子，松本亜矢子，柴田宗一，植田信策，榛沢和彦
  • 学会等名: 第19回日本栓子検出と治療学会
  • 発表場所: 神戸国際会議場(兵庫県神戸市)
  • 年月日: 2016-10-14
• [学会発表] 大西秀典，山村修，前田文江，植田信策，柴田宗一，斎藤佐，千葉寛，江端清和，林寛之 (2016)
  • 著者名/発表者名: 被災住民を対象とした心エコー検診
  • 学会等名: 第19回日本栓子検出と治療学会
  • 発表場所: 神戸国際会議場(兵庫県神戸市)
  • 年月日: 2016-10-14
• [学会発表] 清水禎夫，山村修，岡本英利，柴田宗一，植田信策，遠藤薫，斎藤佐，榛沢和彦 (2016)
  • 著者名/発表者名: 東日本大震災後におけるDVT 持続因子の検討
  • 学会等名: 第19回日本栓子検出と治療学会
  • 発表場所: 神戸国際会議場(兵庫県神戸市)
  • 年月日: 2016-10-14
• [学会発表] Echo-cardiography group examination in the tsunami-affected sreas (3 years) (2016)
  • 著者名/発表者名: Onishi H, Yamamura O, Ueda S, Maeda F, Tsubouchi H, Shimizu S, Hirobe T, Hyashi H
  • 学会等名: The 32nc World Congress of Biomedical Laboratory Science
  • 発表場所: 神戸国際展示場(兵庫県神戸市)
  • 年月日: 2016-08-31
  • 国際学会
• [学会発表] 仮設住宅団地居住者における深部静脈血栓症と脂質異常症の関係 (2016)
  • 著者名/発表者名: 山村 修
  • 学会等名: 第21回日本集団災害学会総会・学術集会
  • 発表場所: 山形市
  • 年月日: 2016-02-27
• [学会発表] 津波被災地における仮設住宅団地居住者と自宅居住者のDVT検出率の比較 (2016)
  • 著者名/発表者名: 大西秀典，山村 修
  • 学会等名: 第21回日本集団災害学会総会・学術集会
  • 発表場所: 山形市
  • 年月日: 2016-02-27
• [学会発表] 東日本大震災被災地（宮城県）亘理郡の仮設住宅団地における深部静脈血栓症 (2016)
  • 著者名/発表者名: 坪内啓正，山村 修
  • 学会等名: 第21回日本集団災害学会総会・学術集会
  • 発表場所: 山形市
  • 年月日: 2016-02-27
• [学会発表] 亘理町・山元町の仮設住宅団地における深部静脈血栓症の検出率の変化 (2015)
  • 著者名/発表者名: 山村 修
  • 学会等名: 第18回日本栓子検出と治療学会
  • 発表場所: 宇都宮市
  • 年月日: 2015-09-25
• [学会発表] 津波被災地と脳卒中危険因子 ～亘理郡研究～ (2015)
  • 著者名/発表者名: 山村 修
  • 学会等名: 第40回日本脳卒中学会総会
  • 発表場所: 広島県広島市（リーガロイヤルホテル広島）
  • 年月日: 2015-03-26 – 2015-03-29
• [学会発表] DVT検診からみた仮設住宅団地における生活習慣病の変化 (2015)
  • 著者名/発表者名: 山村 修，植田信策，榎本崇一，堤 恭子
  • 学会等名: 第20回日本集団災害学会総会・学術集会
  • 発表場所: 東京都立川市（たましんRISURUホール）
  • 年月日: 2015-02-26 – 2015-02-28
• [学会発表] 亘理・相双地域の仮設住宅団地における深部静脈血栓症 (2014)
  • 著者名/発表者名: 山村 修
  • 学会等名: 第17回日本栓子検出と治療学会総会
  • 発表場所: 福岡県福岡市（福岡大学）
  • 年月日: 2014-10-04 – 2014-10-05
• [学会発表] 被災者用仮設住宅団地におけるエコー検診活動-宮城県亘理郡における調査結果-第2報 (2014)
  • 著者名/発表者名: 山村 修，榎本崇一，植田信策
  • 学会等名: 第19回日本集団災害医学会総会・学術集会
  • 発表場所: 東京，東京国際フォーラム
• [学会発表] 東日本大震災被災地の仮設住宅居住者における深部静脈血栓症の検出率の変化 (2014)
  • 著者名/発表者名: 榎本崇一，山村 修，植田信策
  • 学会等名: 第19回日本集団災害医学会総会・学術集会
  • 発表場所: 東京，東京国際フォーラム
• [学会発表] 東日本大地震における継続的な深部静脈血栓症（DVT）検診の活動状況について (2014)
  • 著者名/発表者名: 大場教子，追分久憲，植田信策，柴田宗一，遠藤 薫，齋藤 佐，山村 修
  • 学会等名: 第25回日本心エコー図学会学術集会
  • 発表場所: 金沢，石川県立音楽堂
• [学会発表] 被災者用仮設住宅団地におけるエコー検診活動-宮城県亘理郡における調査結果- (2013)
  • 著者名/発表者名: 山村修，榎本崇一，植田信策
  • 学会等名: 第18回日本集団災害医学会学術集会
  • 発表場所: 兵庫県神戸市