研究課題
基盤研究(C)
膵癌の悪性度を制御する経路として新規にKDM6B-CEBPA経路を同定した。具体的な知見は以下のとおり:(1)ヒストン脱メチル化酵素KDM6Bは膵癌の前癌病変であるPanINにおいて高発現しているが、膵癌においては病理学的悪性度と比例してその発現が減弱する(2)KDM6Bの発現抑制により癌抑制遺伝子CEBPAの発現低下を介して膵癌細胞株の悪性度は増強する(3) KDM6BはH3K27me3脱メチル化作用を介してCEBPAの転写を促進する(4)ヒト膵癌臨床検体においてKDM6BとCEBPAの発現は正の相関を示し、これらの遺伝子は病理学的悪性度と負の相関を示す。
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Carcinogenesis
巻: 35 号: 11 ページ: 2404-14
10.1093/carcin/bgu136