ＨＡＭ動物モデルの作製と新規治療法開発

• 研究課題/領域番号: 24591271
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 神経内科学
• 研究機関: 鹿児島大学
• 研究代表者: 久保田 龍二 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (70336337)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円); 2014年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2013年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2012年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
• キーワード: HTLV-1 / HAM / 細胞傷害性Tリンパ球 / 動物モデル / ウイルス / 感染症 / 動物

研究成果の概要

HTLV-1感染CD4陽性細胞とHTLV-1特異的細胞傷害性Tリンパ球（CTL)が脊髄に浸潤し、HAMが発症すると考えられている。我々はHAM動物モデルを作成することを目的とした。HLA-A2+A24+のHAM患者末梢血リンパ球より樹立したHTLV-1感染CD4陽性細胞株を、NOD/SCID/JAK3欠損マウスに腹腔内投与した。同一患者より樹立したHTLV-1 Tax11-19またはTax301-309特異的CTL株を投与し、感染細胞株だけのマウス、それぞれのCTLも追加投与したマウスの3群に分けた。しかし神経症状は発現しなかった。今後、細胞数、移入ルート等の改善が必要である。

研究成果

• [雑誌論文] Visualization of HTLV-1-specific cytotoxic T lymphocytes in the spinal cords of patients with HTLV-1-associated myelopathy/tropical spastic paraparesis. (2015)
  • 著者名/発表者名: Matsuura E, Kubota R, Tanaka Y, Takashima H, Izumo S
  • 雑誌名: J Neuropath Exp Neurol. 巻: 74 号: 1 ページ: 2-14
  • DOI: 10.1097/nen.0000000000000141
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Clinical presentation of axial myopathy in two siblings with HTLV-1 associated myelopathy/tropical spastic paraparesis (HAM/TSP). (2015)
  • 著者名/発表者名: Matsuura E, Yoshimura A, Nozuma S, Higuchi I, Kubota R, Takashima H
  • 雑誌名: BMC Neurol. 巻: 15 号: 1 ページ: 18-18
  • DOI: 10.1186/s12883-015-0275-7
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Familial clusters of HTLV-1-associated myelopathy/tropical spastic paraparesis. (2014)
  • 著者名/発表者名: Nozuma S, Matsuura E, Matsuzaki T, Watanabe O, Kubota R, Izumo S, Takashima H
  • 雑誌名: PLoS One 巻: 9 号: 5 ページ: e86144-e86144
  • DOI: 10.1371/journal.pone.0086144
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] HAMスペクトラム (2012)
  • 著者名/発表者名: 久保田龍二
  • 雑誌名: 神経内科 巻: 77 ページ: 283-288
• [雑誌論文] Human T-lymphotropic virus type I (HTLV-I)-specific CD8+ cells accumulate in the lungs of patients infected with HTLV-I with pulmonary involvement (2012)
  • 著者名/発表者名: Kawabata T, Higashimoto I, Takashima H, Izumo S, Kubota R
  • 雑誌名: J Med Virol 巻: 84 号: 7 ページ: 1120-1127
  • DOI: 10.1002/jmv.23307
  • 査読あり
• [学会発表] HTLV-1 HBZ特異的CTLのエピトープ同定とHAMにおける検出 (2014)
  • 著者名/発表者名: 久保田龍二、松﨑敏男、高嶋 博、出雲周二
  • 学会等名: 第19回日本神経感染症学会学術集会
  • 発表場所: 金沢市（金沢歌劇座）
  • 年月日: 2014-09-06
• [学会発表] HAMにおけるHTLV-1抗原遺伝子変異とCTL認識 (2014)
  • 著者名/発表者名: 久保田龍二、齊藤峰輝、高嶋 博、出雲周二
  • 学会等名: 第1回日本HTLV-1学会学術集会
  • 発表場所: 東京都（東京大学医科学研究所）
  • 年月日: 2014-08-24
• [学会発表] HAMにおけるHTLV-1 HBZ特異的CTLの検出 (2014)
  • 著者名/発表者名: 久保田龍二、松﨑敏男、高嶋 博、出雲周二
  • 学会等名: 第55回日本神経学会学術大会
  • 発表場所: 福岡市（福岡国際会議場）
  • 年月日: 2014-05-23
• [学会発表] Impaired T cell receptor signaling in HTLV-1-infected CD4+ cells from HAM/TSP patients (2013)
  • 著者名/発表者名: Kubota R, Takashima H, Izumo S
  • 学会等名: 16th International Conference on Human Retrovirology: HTLV & Related Viruses
  • 発表場所: Montreal, Canada
• [学会発表] HAM患者HTLV-1感染CD4+T細胞における免疫能低下 (2013)
  • 著者名/発表者名: 久保田龍二、高嶋 博、出雲周二
  • 学会等名: 第54回日本神経学会総会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] HTLV-1 HBZ特異的CTLエピトープの探索 (2013)
  • 著者名/発表者名: 久保田龍二、高嶋 博、出雲周二
  • 学会等名: 第6回HTLV-I研究会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] HAMとキャリアにおけるHTLV-I特異的CTL機能の比較検討 (2012)
  • 著者名/発表者名: 久保田龍二、有島志保、松崎敏男、高嶋 博、出雲周二
  • 学会等名: 第53回日本神経学会総会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] HLA-A*24拘束性HTLV-I特異的CTLはHAM発症リスクを下げるか？ (2012)
  • 著者名/発表者名: 久保田龍二、竹之内徳博、松崎敏男、高嶋 博、出雲周二
  • 学会等名: 第21回日本組織適合性学会大会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] HTLV-I特異的CTL機能はHAMとキャリアで異なるのか？ (2012)
  • 著者名/発表者名: 久保田龍二、有島志保、松崎敏男、高嶋 博、出雲周二
  • 学会等名: 第24回日本神経免疫学会
  • 発表場所: 長野
• [学会発表] HAM患者HTLV-1感染細胞における免疫反応低下 (2012)
  • 著者名/発表者名: 久保田龍二、高嶋 博、出雲周二
  • 学会等名: 第17回日本神経感染症学会総会
  • 発表場所: 京都
• [学会発表] HAMとキャリアにおけるHTLV-I特異的CTL機能の比較
  • 著者名/発表者名: 久保田龍二、有島志保、松崎敏男、高嶋 博、出雲周二
  • 学会等名: 第5回HTLV-I研究会
  • 発表場所: 東京
• [図書] ヒトTリンパ球向性ウイルス脊髄症（HAM)。神経疾患 最新の治療 2015-2017 (2015)
  • 著者名/発表者名: 久保田龍二
  • 総ページ数: 3
  • 出版者: 南江堂
• [図書] ヒトTリンパ球向性ウイルス脊髄症（HAM)。神経疾患 最新の治療 2015-2017 (2014)
  • 著者名/発表者名: 久保田龍二
  • 総ページ数: 4
  • 出版者: 南江堂
• [図書] HTLV-1関連脊髄症(HAM)。免疫性神経疾患ハンドブック (2013)
  • 著者名/発表者名: 久保田龍二、出雲周二
  • 総ページ数: 15
  • 出版者: 南江堂
• [図書] HTLV-1。神経症候群I (2013)
  • 著者名/発表者名: 久保田龍二
  • 総ページ数: 5
  • 出版者: 日本臨床社