運動による糖脂質代謝改善機構の解明と生活習慣病に対する新規運動効果模倣薬の探索

• 研究課題/領域番号: 24591332
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 代謝学
• 研究機関: 神戸大学
• 研究代表者: 細岡 哲也 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (60590594)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円); 2014年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2013年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円); 2012年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
• キーワード: 運動による代謝改善作用 / 運動効果模倣薬 / 運動による糖脂質代謝改善作用の分子機構 / PGC1αb/c / 運動 / 骨格筋 / エネルギー代謝

研究成果の概要

運動により骨格筋において発現量が著増する転写調節因子PGC1αb/cを同定し、ノックアウトマウスを用いた解析により本分子が運動による代謝改善作用を担うことを明らかとした。PGC1αb/の発現を増加させる薬剤は運動模倣効果により生活習慣病に対する新たな治療薬となり得ると考えられ、PGC1αb/cプロモーターを活性化する新規化合物の探索を行った。他方、骨格筋においてPGC1αb/cと会合する新たな転写因子Ｘを見出し、転写因子Ｘの生理的意義を解明するために本転写因子の骨格筋特異的ノックアウトマウスを作製した。本マウスの解析によりエネルギー代謝調節の分子メカニズムが解明されるものと期待される。

研究成果

• [雑誌論文] A novel role for the cell cycle regulatory complex cyclin D1-CDK4 in gluconeogenesis (2015)
  • 著者名/発表者名: Hosooka T, Ogawa W.
  • 雑誌名: J Diabetes Investig. 巻: 6 号: 1 ページ: 27-8
  • DOI: 10.1111/jdi.12369
  • NAID: 120005763179
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Role of the guanine nucleotide exchange factor in Akt2-mediated plasma membrane translocation of GLUT4 in insulin-stimulated skeletal muscle. (2014)
  • 著者名/発表者名: Takenaka N, Yasuda N, Nihata Y, Hosooka T, Noguchi T, Aiba A, Satoh T.
  • 雑誌名: Cell Signal. 巻: 26 号: 11 ページ: 2460-2469
  • DOI: 10.1016/j.cellsig.2014.07.002
  • NAID: 120006895710
  • 査読あり
• [雑誌論文] A critical role of the small GTPase Rac1 in Akt2-mediated GLUT4 translocation in mouse skeletal muscle. (2014)
  • 著者名/発表者名: Takenaka N, Izawa R, Wu J, Kitagawa K, Nihata Y, Hosooka T, Noguchi T, Ogawa W, Aiba A, Satoh T.
  • 雑誌名: FEBS J. 巻: 281 号: 5 ページ: 1493-1504
  • DOI: 10.1111/febs.12719
  • 査読あり
• [学会発表] 骨格筋のアドレナリン抵抗性はPGC1α新規アイソフォームの誘導不全により肥満を惹起する (2014)
  • 著者名/発表者名: 野村和弘、水崎奈央、細岡哲也，佐々木努，北村忠弘，阪上浩，春日雅人，小川渉
  • 学会等名: 第57回日本糖尿病学会年次学術集会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2014-05-22 – 2014-05-24
• [学会発表] PGC-1α各種アイソフォームの発現パターンと機能の解析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 水崎奈央，野村和弘，細岡哲也，春日雅人，小川渉
  • 学会等名: 第57回日本糖尿病学会年次学術集会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2014-05-22 – 2014-05-24
• [学会発表] 肥満病態形成におけるPGC1α新規アイソフォームの役割 (2013)
  • 著者名/発表者名: 野村和弘、細岡哲也、佐々木努、北村忠弘、阪上浩、春日雅人、小川渉
  • 学会等名: 第５０回日本臨床分子医学会学術集会
  • 発表場所: 京都
• [学会発表] 肥満病態形成におけるPGC1α新規アイソフォームの役割 (2013)
  • 著者名/発表者名: 野村和弘、細岡哲也、佐々木努、北村忠弘、阪上浩、春日雅人、小川渉
  • 学会等名: 第８６回日本内分泌学会年次学術集会
  • 発表場所: 仙台
• [学会発表] Novel Variants of PGC-1α Control Energy Efficiency, Body Mass and Insulin Sensitivity (2013)
  • 著者名/発表者名: 野村和弘、細岡哲也、佐々木努、北村忠弘、阪上浩、春日雅人、小川渉
  • 学会等名: 第５６回日本糖尿病学会年次学術集会
  • 発表場所: 熊本
• [学会発表] Role of novel variants of PGC-1α in the pathogenesis of obesity (2013)
  • 著者名/発表者名: 野村和弘、水崎奈央、細岡哲也、佐々木努、北村忠弘、阪上浩、春日雅人、小川渉
  • 学会等名: 第１８回アディポサイエンス研究会
  • 発表場所: 大阪
• [学会発表] Expression patterns and functions of nevel variants of PGC-1α (2013)
  • 著者名/発表者名: 水崎奈央、野村和弘、細岡哲也、春日雅人、小川渉
  • 学会等名: 第１８回アディポサイエンス研究会
  • 発表場所: 大阪
• [学会発表] 肥満病態形成におけるPGC1α新規アイソフォームの役割 (2013)
  • 著者名/発表者名: 野村和弘、水崎奈央、細岡哲也、佐々木努、北村忠弘、阪上浩、春日雅人、小川渉
  • 学会等名: 第３４回日本肥満学会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] PGC1αの各種新規アイソフォームの発現と機能の解析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 水崎奈央、野村和弘、細岡哲也、春日雅人、小川渉
  • 学会等名: 第３４回日本肥満学会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] PGC1α新規スプライシングバリアントのエネルギー代謝制御における機能の検討
  • 著者名/発表者名: 野村和弘、細岡哲也、佐々木努、北村忠弘、春日雅人、小川渉
  • 学会等名: 第８５回日本内分泌学会
  • 発表場所: 名古屋
• [学会発表] PGC1α新規スプライシングバリアントのエネルギー代謝制御における機能の検討
  • 著者名/発表者名: 野村和弘、細岡哲也、佐々木努、北村忠弘、阪上浩、春日雅人、小川渉
  • 学会等名: 第４９回日本臨床分子医学会
  • 発表場所: 京都
• [学会発表] PGC1α新規スプライシングバリアントは運動時の脂肪燃焼制御を通じ脂肪量とインスリン感受性を調節する
  • 著者名/発表者名: 野村和弘、細岡哲也、佐々木努、北村忠弘、阪上浩、春日雅人、小川渉
  • 学会等名: 第５５回日本糖尿病学会年次学術集会
  • 発表場所: 横浜
• [学会発表] PGC1α新規アイソフォームの肥満病態形成における役割
  • 著者名/発表者名: 野村和弘、細岡哲也、佐々木努、北村忠弘、阪上浩、春日雅人、小川渉
  • 学会等名: 第３３回日本肥満学会
  • 発表場所: 京都
• [学会発表] PGC1α新規アイソフォームの肥満病態形成における役割
  • 著者名/発表者名: 野村和弘、細岡哲也、佐々木努、北村忠弘、阪上浩、春日雅人、小川渉
  • 学会等名: 第２４回分子糖尿病学シンポジウム
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] 肥満病態形成におけるPGC1α新規アイソフォームの役割
  • 著者名/発表者名: 野村和弘、細岡哲也、佐々木努、北村忠弘、阪上浩、春日雅人、小川渉
  • 学会等名: 第２７回日本糖尿病・肥満動物学会年次学術集会
  • 発表場所: 東京
• [図書] 脂質代謝異常と関連疾患（上巻）－疾患モデルの作製と利用－ KLF15 (2015)
  • 著者名/発表者名: 細岡哲也，小川渉
  • 総ページ数: 6
  • 出版者: Life-Science Information Center
• [図書] 糖尿病のすべて 肝および骨格筋におけるインスリン作用機構とその破綻 (2015)
  • 著者名/発表者名: 細岡哲也，小川渉
  • 総ページ数: 7
  • 出版者: 医歯薬出版株式会社
• [図書] 肥満の医学―臨床と研究の最前線― 脂肪細胞におけるインスリンシグナルとその作用―遺伝子改変マウスより得られた知見― (2014)
  • 著者名/発表者名: 細岡哲也，小川渉
  • 総ページ数: 5
  • 出版者: 医歯薬出版株式会社
• [図書] 内分泌・糖尿病・代謝内科 グルカゴン受容体とその作用 (2014)
  • 著者名/発表者名: 細岡哲也，小川渉
  • 総ページ数: 7
  • 出版者: 科学評論社