ｃ－Ｍｙｂレポーターマウスを用いた血液幹細胞維持および分化機構の分子論的解析

• 研究課題/領域番号: 24591400
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 血液内科学
• 研究機関: 熊本大学
• 研究代表者: 坂本 比呂志 熊本大学, 発生医学研究所, 助教 (00347014)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円); 2014年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2013年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円); 2012年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
• キーワード: 血液幹細胞 / 転写因子 / c-myb / 造血幹細胞 / 前駆細胞 / 前駆血液細胞

研究成果の概要

内因性のc-Mybタンパク質をモニターできるc-Mybレポーターマウスの樹立に成功した。このマウスより、in vivoにおいてもc-Mybはその発現量に応じて、細胞機能を調節していることが明らかとなった。また、近年のLineage-biased HSCsの概念を確認できるとともに、これらは同様にdormant HSCsになっていることも確認できた。また、このレポーターマウスは、胎児期、成体期を通じて自己複製時のHSCsを高い割合で単離できることより、自己複製機構の解明のよき道具となることが予想される。

研究成果

• [雑誌論文] Determining C-Myb protein levels can isolate functional hematopoietic stem cell subtypes. (2014)
  • 著者名/発表者名: Sakamoto H, Takeda N, Arai F, Hosokawa K, Garcia P, Suda T, Frampton J, Ogawa M
  • 雑誌名: Stem Cells 巻: 33 号: 2 ページ: 479-490
  • DOI: 10.1002/stem.1855
  • 査読あり
• [雑誌論文] 微小環境の血液幹細胞への働きかけ─誕生から骨髄での維持まで─ (2013)
  • 著者名/発表者名: 坂本比呂志
  • 雑誌名: 実験医学増刊 巻: 31 ページ: 38-42
• [学会発表] Dormant hematopoietic stem cells suppress c-Myb protein to low levels. (2013)
  • 著者名/発表者名: Hiroshi Sakamoto, Naoki Takeda, Kiyomi Tsuji-Tamura, Saeka Hirota, Atsushi Hashiguchi, Tazir Ahmed and Minetaro Ogawa
  • 学会等名: 75th 日本血液学会学術集会
  • 発表場所: ロイトン札幌・さっぽろ文芸館・札幌市教育文化会館 北海道
• [学会発表] 造血幹細胞における転写因子c-Mybの発現 ---c-Myb の発現量は、 造血幹細胞の機能を規定する--- (2013)
  • 著者名/発表者名: 坂本 比呂志
  • 学会等名: 5拠点ミーティング
  • 発表場所: 有馬温泉 兵衛向陽閣 兵庫
• [学会発表] Expression and function of c-Myb in hematopoietic stem cells (2012)
  • 著者名/発表者名: Hiroshi Sakamoto
  • 学会等名: 第10回幹細胞シンポジウム
  • 発表場所: 淡路夢舞台国際会議場 兵庫
• [学会発表] Expression and function of c-Myb in hematopoietic stem cells (2012)
  • 著者名/発表者名: Hiroshi Sakamoto
  • 学会等名: 74th 日本血液学会学術集会
  • 発表場所: 国立京都国際会館 京都
• [学会発表] Levels of the c-Myb Protein Indicate Repopulating Capacity in Long-Term Hematopoietic Stem Cells. (2012)
  • 著者名/発表者名: Hiroshi Sakamoto
  • 学会等名: 2012 ASH Annual Meeting and Exposition
  • 発表場所: Georgia World Congress Center, Atlanta, GA, USA