関節リウマチにおける自己抗体産生誘導Ｔ細胞の解析

• 研究課題/領域番号: 24591449
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 膠原病・アレルギー内科学
• 研究機関: 九州大学
• 研究代表者: 山田 久方 九州大学, 生体防御医学研究所, 准教授 (20363369)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円); 2014年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2013年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円); 2012年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
• キーワード: 関節リウマチ / ヘルパーT細胞 / 自己抗体 / 実験的関節炎 / サイトカイン / T細胞 / B細胞 / リウマチ学

研究成果の概要

本研究は関節リウマチに関連した自己抗体産生における、抗体産生誘導T細胞やこれらが産生するIL-21の機能を検討した。IL-21受容体欠損マウスを用いた研究から、IL-21は抗体産生誘導T細胞自体の分化には必要ないが、それによる自己抗体産生の誘導には必須であり、そのためこれらのマウスは関節炎誘導に抵抗性であることが判明した。ヒト患者検体の解析では、末梢血中の抗体産生誘導T細胞と疾患活動性や自己抗体価に明らかな相関は認めなかったが、関節内には典型的な抗体産生誘導T細胞とは異なる表現型のIL-21産生細胞を多く認め、局所での抗体産生や異所性リンパ濾胞形成への関与が考えられた。

研究成果

• [雑誌論文] Successful in vitro culture of synovial explants from rheumatoid arthritis at the air-liquid interface. (2015)
  • 著者名/発表者名: Sakuraba K, Fujimura K, Nakashima Y, Okazaki K, Fukushi JI, Ohishi M, Oyamada A, Esaki Y, Miyahara H, Iwamoto Y, Yoshikai Y, Yamada H.
  • 雑誌名: Arthritis Rheumatol. 巻: 67 号: 4 ページ: 881-892
  • DOI: 10.1002/art.39019
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [学会発表] Successful in vitro culture of synovial explants from rheumatoid arthritis at the air-liquid interface. (2014)
  • 著者名/発表者名: Hisakata Yamada, Koji Sakuraba, Yasunobu Yoshikai
  • 学会等名: 第43回日本免疫学会総会・学術集会
  • 発表場所: 京都市
  • 年月日: 2014-12-11
• [学会発表] Il-21 plays critical roles in the production of pathogenic autoantibodies in a murine model of autoimmune arthritis (2012)
  • 著者名/発表者名: 山田久方
  • 学会等名: 日本免疫学会
  • 発表場所: 神戸市
• [学会発表] IL-21シグナルはコラーゲン誘導関節炎の発症に重要な役割を果たす
  • 著者名/発表者名: 櫻庭康司、小山田亜希子、藤村謙次郎、橋口智光、岩本幸英、吉開泰信、山田久方
  • 学会等名: 第57回日本リウマチ学会総会・学術集会
  • 発表場所: 京都市