研究課題
基盤研究(C)
皮膚病の治療にも用いられるステロイド製剤の、皮膚構成細胞に対する新たな作用を見いだした。ステロイドは人工的に培養したヒト及びウシ由来の血管内皮細胞において、カベオリンー1と呼ばれる分子の遺伝子とタンパク質を誘導した。この作用は他の主な皮膚構成細胞である角化細胞・線維芽細胞では見られなかった。ステロイドによってカベオリンー1が増加した内皮細胞では、内皮成長因子刺激に対する反応性が著しく低下していた。実験動物であるラットにステロイドを投与したところ、血管内皮において実際にカベオリンー1のタンパク質が多く検出された。以上今回の研究により、ステロイド製剤の皮膚細胞に対する新たな作用機序が見いだされた。
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Pharmacology Research & Perspectives
巻: 2 号: 5 ページ: 68-68
10.1002/prp2.68