研究課題
基盤研究(C)
統合失調症は、生物学的な病態の解明が急務である。かつての一卵性双生児不一致例を対象とした研究からアドレノメジュリン遺伝子mRNA発現の変化が病態に関与している可能性があり、本研究は、同遺伝子のDNA配列およびDNAメチル化の解析により病態への関与について検討した。DNA配列解析では、患者474例、健常対照475例について、全コーディング領域についての解析を行ったが、健常対照1例で1箇所を認めたのみで関与は否定的であった。また、双生児不一致例二組のDNAメチル化解析では、不一致例内において差は認めなかった。今後はその他のmRNA発現量に影響を与えうる要因についての検討が必要と考えられた。