統合失調症の社会機能測定ツールの開発ー社会脳を実世界で評価する

• 研究課題/領域番号: 24591730
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 精神神経科学
• 研究機関: 帝京大学
• 研究代表者: 池淵 恵美 帝京大学, 医学部, 教授 (20246044)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円); 2014年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2013年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円); 2012年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
• キーワード: 統合失調症 / 社会認知 / 社会機能 / パフォーマンステスト / 社会的スキル / 社会脳 / Real world functioning / social skill / competency / 神経認知 / 社会的機能 / 評価尺度 / 実世界での機能 / 実施できる能力

研究成果の概要

統合失調症の実世界で行動する社会的能力を客観的に測定するパフォーマンステストを作成した。同意の得られた20・30代の男女36名（健常者20名、統合失調症患者16名）に、パフォーマンステストと、知的機能の簡易評価尺度、ベック自己認識評価尺度、心の状態推論質問紙を行った。両群で有意差のあった年齢と教育年数を共変量として共分散分析で群間比較したところ、パフォーマンステストで両群の差が明確に示された（判別妥当性）。パフォーマンステストは社会的認知を評価する尺度と有意な相関があった（基準関連妥当性）。因子分析で状況把握から表出行動までの一連の過程とそれに対する自己認識の因子が抽出された。

研究成果

• [雑誌論文] 統合失調症の心理社会的アプローチ (2015)
  • 著者名/発表者名: 池淵恵美
  • 雑誌名: 精神科 巻: 27 ページ: 105-110
• [雑誌論文] 精神疾患における社会認知の意義 (2015)
  • 著者名/発表者名: 池淵恵美
  • 雑誌名: 精神科 巻: 26 ページ: 177-180
• [雑誌論文] 「陰性症状」再考ー統合失調症のリカバリーに向けて (2015)
  • 著者名/発表者名: 池淵恵美
  • 雑誌名: 精神神経学雑誌 巻: １１７ ページ: 179-194
  • NAID: 40020406616
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] 統合失調症の社会的機能をどのように測定するか (2013)
  • 著者名/発表者名: 池淵恵美
  • 雑誌名: 精神神経学雑誌 巻: 115(6) ページ: 570-585
  • 査読あり
• [雑誌論文] 統合失調症の社会的認知:脳科学と心理社会的介入の架橋を目指して (2012)
  • 著者名/発表者名: 池淵恵美、中込和幸、池澤聡ほか
  • 雑誌名: 精神神経学雑誌 巻: 114(5) ページ: 489-507
  • NAID: 10030970141
  • 査読あり
• [学会発表] 統合失調症の社会的認知の特徴についての検討―健常群との比較から (2016)
  • 著者名/発表者名: 菅真理子、池淵恵美、渡邊由香子、初瀬記史、江口のぞみ、佐藤研一
  • 学会等名: 日本統合失調症学会
  • 発表場所: 群馬県前橋市
  • 年月日: 2016-03-25
• [備考] 帝京大学精神科ホームページ 研究業績報告
  • URL: http://www.teikyo-psy.com/index.html