高磁場ＭＲＩにおけるヒト全脳３Ｄ画像の不均一補正法の開発

• 研究課題/領域番号: 24591802
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 放射線科学
• 研究機関: 国立研究開発法人国立環境研究所
• 研究代表者: 渡邉 英宏 国立研究開発法人国立環境研究所, 環境計測研究センター, 室長 (60370269)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円); 2014年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2013年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2012年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
• キーワード: 磁気共鳴 / 高磁場 / 高周波磁場 / 画像不均一性 / 磁気共鳴診断装置 / ヒト / 脳 / 高周波磁場コイル / MRI / 不均一画像 / B1+ / B1- / 磁気共鳴装置 / ヒト脳 / 高周波不均一分布 / 不均一分布 / 非侵襲 / 高磁場MRI

研究成果の概要

磁気共鳴診断装置は、臨床医学において必須の装置となっている。静磁場強度を高磁場化することによって、高感度、高解像度、高コントラストの画像が得られることが期待できる。しかし、高周波磁場の不均一分布により画像が不均一となるという問題があった。本研究では、この問題を克服するための方法を提案、改良し、3次元ヒト脳画像の不均一補正を行うための要素技術を開発した。具体的には、我々が提案してきた単一画像面での方法の改良を行い、複数面で適用できることを実証した。

研究成果

• [雑誌論文] Absolute Quantitation of Glutamate, GABA and Glutamine using Localized 2D Constant-time COSY Spectroscopy <i>in Vivo</i> (2014)
  • 著者名/発表者名: Watanabe H., Takaya N., Mitsumori F.
  • 雑誌名: Magnetic Resonance in Medical Sciences 巻: 13 号: 1 ページ: 25-32
  • DOI: 10.2463/mrms.2013-0025
  • NAID: 130003392986
  • ISSN: 1347-3182, 1880-2206
  • 査読あり
• [雑誌論文] New phase-based B1 mapping using two-dimensional spin-echo imaging with hyperbolic secant pulses (2014)
  • 著者名/発表者名: Lee Y., Han Y., Park H. W., Watanabe H., Garwood M., Park J. Y.
  • 雑誌名: Magn. Reson. Med. 巻: Early View 号: 1 ページ: 170-181
  • DOI: 10.1002/mrm.25110
  • 査読あり
• [雑誌論文] A Post-processing Framework for Localized 2D MR Spectroscopy <i>in Vivo</i> (2013)
  • 著者名/発表者名: Watanabe H., Takaya N., Mitsumori F.
  • 雑誌名: Magnetic Resonance in Medical Sciences 巻: 12 号: 3 ページ: 215-221
  • DOI: 10.2463/mrms.2012-0086
  • NAID: 10031201759
  • ISSN: 1347-3182, 1880-2206
  • 査読あり
• [雑誌論文] Investigation of the asymmetric distributions of RF transmission and reception fields at high static field (2012)
  • 著者名/発表者名: Watanabe H.
  • 雑誌名: Magn. Reson. Med. Sci. 巻: 11 ページ: 129-135
  • NAID: 10030799941
  • 査読あり
• [雑誌論文] Experimental demonstration of the proportionality of the RF reception field to a complex conjugate of B1- (2012)
  • 著者名/発表者名: Watanabe H.
  • 雑誌名: Magn. Reson. Med. Sci. 巻: 11 ページ: 193-196
  • 査読あり
• [学会発表] 高磁場MRIでの課題 ~高周波不均一分布とその対策~ (2016)
  • 著者名/発表者名: 渡邉英宏
  • 学会等名: 第21回MRI安全性講演会
  • 発表場所: 全国町村会館（千代田区、東京都）
  • 年月日: 2016-03-25
  • 招待講演
• [学会発表] 高磁場MRI (2015)
  • 著者名/発表者名: 渡邉英宏
  • 学会等名: 第20回MRI安全性講演会
  • 発表場所: 東北大学医学部臨床講義棟 臨床大講堂（仙台、宮城県）
  • 年月日: 2015-11-21
  • 招待講演
• [学会発表] Quantitation error in 1H MRS caused by B1 inhomogeneity and chemical shift displacement at high B0 field. (2015)
  • 著者名/発表者名: Watanabe H., Takaya N., Mitsumori F
  • 学会等名: International Society for Magnetic Resonance in Medicine
  • 発表場所: Metro Tronto Convention Center (Toronto, Canada)
  • 年月日: 2015-05-30
  • 国際学会
• [学会発表] 高磁場MRIでの課題 ~高周波不均一分布とその対策~ (2015)
  • 著者名/発表者名: 渡邉英宏
  • 学会等名: 第19回MRI安全性講演会
  • 発表場所: 全国町村会館（東京都千代田区）
  • 年月日: 2015-03-20
  • 招待講演
• [学会発表] 比率マップ法を用いた受信感度B1-推定による高磁場4.7Tでのヒト脳画像不均一性補正の高度化 (2014)
  • 著者名/発表者名: 渡邉英宏，高屋展宏
  • 学会等名: 第42回日本磁気共鳴医学会大会
  • 発表場所: ホテルグランヴィア京都（京都府京都市）
  • 年月日: 2014-09-18 – 2014-09-20
• [学会発表] 3D T2 mapping of human brain with high accuracy by 3D turbo-flash imaging prepared by multiecho adiabatic spin echo (2013)
  • 著者名/発表者名: Watanabe H., Takaya N., Mitsumori F.
  • 学会等名: 21th Scientific Meeting of Intl. Soc. Mag. Reson. Med.
  • 発表場所: Salt Lake City, Utah, USA
• [学会発表] 1H MRSの高精度定量化に関する検討 ― 化学シフト位置ずれの定量精度への影響 ― (2013)
  • 著者名/発表者名: 渡邉英宏，高屋展宏
  • 学会等名: 第41回日本磁気共鳴医学会大会
  • 発表場所: 徳島
• [学会発表] 鉄分布画像に見られる健常者脳の鉄蓄積パターン (2013)
  • 著者名/発表者名: 三森文行，渡邉英宏，高屋展宏
  • 学会等名: 第41回日本磁気共鳴医学会大会
  • 発表場所: 徳島、徳島
• [学会発表] MRIによる湖沼底泥内部構造の可視化 (2013)
  • 著者名/発表者名: 高屋展宏, 渡邉英宏, 高津文人, 今井章雄, 小松一弘, 佐藤貴之
  • 学会等名: 第17回マイクロイメージング研究会
  • 発表場所: つくば、茨城
• [学会発表] ヒト脳内の高精度in vivo 1Hスペクトロスコピー絶対定量化に関する検討 (2013)
  • 著者名/発表者名: 渡邉英宏，高屋展宏
  • 学会等名: 第52回NMR討論会
  • 発表場所: 金沢、石川
• [学会発表] ヒトin vivo脳における鉄分布画像 (2013)
  • 著者名/発表者名: 三森文行，渡邉英宏，高屋展宏
  • 学会等名: 第52回NMR討論会
  • 発表場所: 金沢、石川
• [学会発表] Highly resolved spectroscopy of human brain with 1H decoupling at 4.7 T using 2D constant time MRS (2013)
  • 著者名/発表者名: Watanabe H
  • 学会等名: The 1st ICMRI & the 18th Annual Scientific Meeting of KSMRM
  • 発表場所: Seoul, Korea
  • 招待講演
• [学会発表] 生体など誘電体内の高周波磁場分布に関する実験的および解析的考察 (2012)
  • 著者名/発表者名: 渡邉英宏
  • 学会等名: 第40回日本磁気共鳴医学会大会
  • 発表場所: 京都、国際会議場
• [学会発表] 生体内の高周波磁場の振る舞い ― 送受信B1分布の非対称性について ― (2012)
  • 著者名/発表者名: 渡邉英宏
  • 学会等名: 第18回つくばMR懇話会
  • 発表場所: つくば、オークラフロンティアホテルつくば
  • 招待講演
• [図書] MRI安全性の考え方 第2版，第2章－2 7T MRIについて (2014)
  • 著者名/発表者名: 渡邉英宏
  • 総ページ数: 291
  • 出版者: 秀潤社