研究課題
基盤研究(C)
脳内カンナビノイドCB1受容体の選択的拮抗薬リモナバンを投与したラットに全身麻酔薬亜酸化窒素を吸入させ、テイルフリックテストで鎮痛作用の変化を検討した。リモナバンの腹腔内、脳室内投与では、亜酸化窒素の鎮痛作用に影響を及ぼさなかったが、髄腔内投与では、鎮痛作用に拮抗した。アナンダミドは脊髄において亜酸化窒素の鎮痛作用に関与していることが示唆された。亜酸化窒素投与によるラットCB1受容体遺伝子発現量の変化をRT-PCR法を用いて検討した。亜酸化窒素投与によって、大脳皮質、海馬、線条体、小脳でCB1受容体の発現量が低下した。亜酸化窒素が内因性カンナビノイドの作用を増強させることが示唆された。