研究課題
基盤研究(C)
近年、癌細胞の誘導する骨髄性抑制細胞(MDSC)は免疫システムを抑制し、治療抵抗性に関連する因子と考えられている。頭頸部癌患者におけるMDSCの免疫抑制への影響と機序の解明を行った。顆粒球系MDSCはT細胞の活性化を抑制するが、NKT細胞の活性化には影響しなかった。細胞培養液に過酸化水素を添加するとT細胞は濃度依存的に細胞死が増加するのに対し、NKT細胞の影響は限定的であった。NKT細胞は過酸化水素に耐性であることから顆粒球系MDSCに対する感受性の違いを説明する機序として示唆された。また腫瘍組織の網羅的発現解析から、5つの候補microRNAがMDSCの増加との関連が示唆された。
すべて 2014 2013 2012
すべて 学会発表 (5件)