研究成果の概要 |
膝OA患者のセルフケア能力の関連要因を明らかにし,後期高齢者は,前期高齢者と比較してセルフケア能力が高く,男性よりも女性のセルフケア能力が高いことが示された.また,肥満傾向にある対象は自己管理に対する意識が高いことが推察された.患者教育プログラムとセルフマネジメントプログラムに関する文献レビューでは,患者教育を含めた有酸素歩行運動,大腿四頭筋や下肢筋力増強運動は,疼痛を軽減させ,関節可動域やQOLの向上に寄与することが明確になった.インストラクショナルデザインに基づくセルフマネジメントプログラムは,参加者の満足感を促進し,有意に自己効力感を高め,自己管理の継続性を促進する可能性を示唆した.
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