研究課題/領域番号 |
24603022
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
デザイン学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
嶋津 恵子 慶應義塾大学, システムデザイン・マネジメント研究科, 特任准教授 (70424215)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2014年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2013年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2012年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | システムズエンジニアリング / 要求開発 / システムデザイン / 要求工学 / フィールドワーク / フィールド情報学 |
研究概要 |
現在国内の病院経営は,サービス向上が焦点の一つになっている.病院建築や改築の際,構造設計の際も,その案がサービス向上に寄与するかどうかがしばしば議論に上る.その一方で実際の設計現場では,依然として各法令による構造的安全性や衛生性と,高い意匠性に焦点が置かれ,例えば外来患者へのサービス向上を考慮した設計などが,実施されているとは言えない.そこで,本研究では,利用者(外来患者)の視点にたった,新しい建築方法を提案することを目標に研究に取り組んだ.現存する立替予定病院の実際の患者の動向(一日当たり約200人の外来患者)を観察することで,サービス向上に必要な設計デザイン上の課題を特定し,それを新病院建築に反映させることを試みた.外来患者が往来する可能性のあるすべての個所を観察できるよう高感度・広角の監視カメラを複数台設置し,それらの10日間の記録を分析し,患者の行動モデルを作成した.これを元にして作成したシミュレーションシステムの動作結果から,外来患者動線を2系統にすると,混雑と迷子状態を緩和できる可能性があると判明した.実際の建替予定設計に,これを反映させたところ,現在その建て替え後の病院では,ほぼ想定通りの外来患者の動きが実現されている. 最終年度,他病院や他建築物にさらなる展開をする予定であったが,慶應義塾大学の職位を失ったため指示により,廃止した.
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