情報通信技術と経済発展に関する国際データベース構築とその解析

• 研究課題/領域番号: 24650126
• 研究種目: 挑戦的萌芽研究
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 図書館情報学・人文社会情報学
• 研究機関: 九州大学
• 研究代表者: 篠崎 彰彦 九州大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (00315045)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円); 2014年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2013年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2012年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
• キーワード: 情報通信技術 / 経済発展 / グローバル / デジタルディバイド / デジタルオポチュニティ / 携帯電話 / ネットワーク理論 / グレンジャーの因果性検定 / 格差 / 国際比較 / 国際情報交換

研究成果の概要

本研究では、情報通信技術（ICT:Information and Communication Technology）のグローバルな普及が経済社会に及ぼす影響を実証分析するため、世界約200カ国・地域の長期データセットを構築し、地域別、媒体別に普及度の変遷や教育・所得水準との関係性について解析を行った。その結果、2000年代に入り携帯電話やインターネットが教育水準や所得水準を問わず世界の隅々にまで急速に普及しており、デジタルディバイドが解消しつつあること、また、その普及が一人当たり所得水準の向上に寄与していること、人的ネットワークの強さがサービス貿易拡大に影響していることなどが明らかとなった。

研究成果

• [雑誌論文] 国境を越えたアウトソーシングの発展要因は何か：経済学と経営学で考察する日本経済への含意 (2015)
  • 著者名/発表者名: 篠﨑彰彦
  • 雑誌名: 統計研究会『統計』 巻: 第66巻第4号 ページ: 2-7
  • 謝辞記載あり
• [雑誌論文] データで読む情報通信技術の世界的な普及と変遷の特徴：グローバルICTインディケーターによる地域別･媒体別の長期観察 (2015)
  • 著者名/発表者名: 野口正人、山本悠介、篠﨑彰彦
  • 雑誌名: InfoCom Economic Study Discussion Paper Series 巻: No.1 ページ: 1-25
  • 謝辞記載あり
• [雑誌論文] オフショアリングの発展とその要因に関する実証分析：ネットワーク理論からみた人的交流の強さと対米サービス貿易の拡大 (2014)
  • 著者名/発表者名: 末永雄大、閔廷媛、篠﨑彰彦
  • 雑誌名: InfoCom REVIEW 巻: 第62号 ページ: 2-13
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] 携帯電話の普及と1人当たりGDPの成長に関する国際比較分析：グレンジャーの因果性テストによるクロス･カントリー分析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 篠﨑彰彦、浦川邦夫
  • 雑誌名: SLRC Discussion Paper Series 巻: Vol.10, No.1 ページ: 1-15
  • 謝辞記載あり
• [雑誌論文] 教育・所得水準とＩＣＴの普及に関するグローバルな動態変化の分析：デジタル・ディバイドから経済発展への可能性へ (2014)
  • 著者名/発表者名: 篠﨑彰彦・田原大輔
  • 雑誌名: InfoCom REVIEW 巻: 第62号 ページ: 18-35
  • 査読あり
• [雑誌論文] 固定電話・携帯電話の普及が国際経済の発展に及ぼす影響の実証分析：ＩＴＵ長期時系列データを用いた観察 (2013)
  • 著者名/発表者名: 浦川邦夫・篠﨑彰彦・末永雄大
  • 雑誌名: ＳＬＲＣ Ｄｉｓｃｕｓｓｉｏｎ Ｐａｐｅｒ Series 巻: Ｖｏｌ．9，No.1 ページ: 1-23
• [雑誌論文] グローバルなＩＣＴ普及と格差・発展の研究 (2013)
  • 著者名/発表者名: 篠﨑彰彦
  • 雑誌名: 地域社会情報学研究会 巻: 第1巻 ページ: 23-30
• [雑誌論文] The Global IT Torrent is Washing Away "The Poverty Trap" (2013)
  • 著者名/発表者名: Akihiko Shinozaki
  • 雑誌名: Japan SpotLight 巻: March/April ページ: 33-35
• [雑誌論文] ICTの普及が経済の発展と格差に及ぼすグローバルな影響の分析：国際的議論の変遷と実態変化のデータ観察 (2012)
  • 著者名/発表者名: 篠﨑彰彦・田原大輔
  • 雑誌名: 内閣府経済社会総合研究所, ESRI Discussion Paper Series 巻: 289 ページ: 1-22
• [雑誌論文] ICTが経済･社会に及ぼす影響のグローバルな躍動感：世界約200カ国･地域の長期マクロデータを読む (2012)
  • 著者名/発表者名: 篠﨑彰彦・佐藤泰基
  • 雑誌名: 情報通信総合研究所InfoCom REVIEW 巻: No.57 ページ: 32-41
• [学会発表] ネットワーク理論を用いた対米サービス貿易拡大の実証分析 (2015)
  • 著者名/発表者名: 末永雄大、閔廷媛、篠﨑彰彦
  • 学会等名: SSI九州・沖縄支部2014年度支部研究会
  • 発表場所: 九州大学（福岡県福岡市）
  • 年月日: 2015-02-14
• [学会発表] 情報通信技術と経済成長 (2015)
  • 著者名/発表者名: 篠﨑彰彦
  • 学会等名: 日本経済研究センター（情報通信技術が変える経済社会研究会）
  • 発表場所: 日本経済研究センター（東京都千代田区）
  • 年月日: 2015-01-24
  • 招待講演
• [学会発表] 携帯電話の普及は経済発展に貢献するか：グレンジャーの因果性検定による国際比較分析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 篠﨑彰彦、浦川邦夫
  • 学会等名: 社会情報学会
  • 発表場所: 京都大学（京都府京都市）
  • 年月日: 2014-09-21
• [学会発表] グローバルなＩＣＴの普及と格差・発展の研究
  • 著者名/発表者名: 篠﨑彰彦
  • 学会等名: 社会情報学会九州・沖縄支部
  • 発表場所: 福岡大学
• [学会発表] 情報化と生産性：グローバルな視点と歴史的視点から
  • 著者名/発表者名: 篠﨑彰彦
  • 学会等名: 日本経済研究センター研究会
  • 発表場所: 日本経済研究センター
  • 招待講演
• [学会発表] 戦略的ＩＴ投資の不易と流行：3つのムダを改め比較優位を再構築する
  • 著者名/発表者名: 篠﨑彰彦
  • 学会等名: 関西ＣＩＯカンファレンス
  • 発表場所: KiiS関西情報センター
  • 招待講演
• [学会発表] ICTの普及が発展と格差に及ぼすグローバルな影響の分析
  • 著者名/発表者名: 篠﨑彰彦
  • 学会等名: 内閣府経済社会総合研究所セミナー
  • 発表場所: 内閣府経済社会総合研究所
  • 招待講演
• [学会発表] 経済の成長と発展に貢献するICT
  • 著者名/発表者名: 篠﨑彰彦
  • 学会等名: 慶應義塾大学SFC研究所プラットフォームデザイン・ラボ主催シンポジウム
  • 発表場所: 慶應義塾大学
  • 招待講演
• [図書] インフォメーション・エコノミー：情報化する経済社会の全体像 (2014)
  • 著者名/発表者名: 篠﨑彰彦
  • 出版者: ＮＴＴ出版
• [備考] ICTの普及が経済の発展と格差に及ぼすグローバルな影響の分析
  • URL: http://www.esri.go.jp/jp/archive/e_dis/e_dis289/e_dis289.html
• [備考] Global IT Torrent Is Washing Away The Poverty Trap
  • URL: http://www.jef.or.jp/journal/index.html