研究成果の概要 |
小脳介在神経細胞間のシナプスにおいて、スポットCaアンケイジング法によって単一シナプスからの伝達物質放出惹起を起こすことができ、光学的手法による単一シナプス操作という計画目標は達することができた(Trigo et al., 2012, PNAS)。発展として、小脳プルキンエ細胞シナプス前終末からの直接記録により、Caアンケイジング下で、膜容量測定法とシナプス後細胞からのシナプス電流の計測の同時測定を行い、シナプス電流が伝達物質受容体の飽和によって規定されており、シナプス前終末からの伝達物質放出機構の解析には、シナプス小胞イメージングや膜容量測定法の利用が有用であると示唆された。
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