研究課題
挑戦的萌芽研究
疎水化多糖が水溶液中で形成するナノゲル(~50 nm)の内部には、ペプチドや蛋白等を包埋することができる。本研究では、がんペプチド抗原をナノゲル中に包埋し、がんワクチンとしてマウスに皮下投与したときのナノゲルのデリバリーシステムとしての機能を検討した。その結果、ナノゲルがペプチド抗原を近傍リンパ節内に細胞非依存的に輸送すること、ナノゲルの粒子径や表面電荷が輸送に大きな影響を及ぼすこと、輸送先は抗原提示活性の高い特定のマクロファージであることを見出した。このナノゲル応用リンパ節マクロファージ指向型がんワクチンは、従来型のがんワクチンよりも格段に優れた免疫誘導能力と抗がん効果を示した。
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Vaccine
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