研究課題
挑戦的萌芽研究
DNA二重らせん溝へのアルキル鎖の巻き付きによる新しい核酸修飾法を昇華させ、「DNAモノイオンコンプレックス」の新概念を提唱した。モノイオンコンプレックスをマウスの脛骨筋へ局所投与すると、臨床応用されているnaked DNA 及び一般的なin vivo 遺伝子導入試薬であるjet PEI と比較し、有意に高い遺伝子発現効率を示した。本研究成果である分裂能の低いマウス脛骨筋への遺伝導入の成功は、核膜が保存されている細胞へ外来遺伝子が導入可能なことを示している。従って、核内事象制御のためのツールの獲得に成功し、非分裂細胞の分化誘導の実現に近づいたと考えられる。
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