研究概要 |
本研究は,脳由来神経栄養因子(BDNF)を,より効率的に生産させるための運動負荷方法を探索することを目的とした。 健康な若年成人を対象とした。実験1では、運動負荷方法に関する実験条件を検討した。神経筋電気刺激を実施し,全身運動強度としては2METs 程度の運動となることが示された。また,その前後で血中乳酸濃度の計測を行い,神経筋電気刺激により上昇することが明らかになった。実験2 では,神経筋電気刺激,および随意筋収縮による等尺性運動前後,およびその最中の血清BDNF 濃度およびその他の運動生理学的データを記録した。随意筋収縮の場合と神経筋電気刺激の場合とで,力積を揃えたとしても血清BDNF 濃度が異なる可能性が示された。
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