研究課題
挑戦的萌芽研究
これまでの幻肢・幻肢痛の発現機序に関する知見、道具の身体化や身体性の拡張に関する知見を科学的基盤として、高いリアリティと自然な手指のふるまいを実現する義手の製作と幻肢痛緩和のためのリハビリテーションアプローチ開発を行った。健常者へのリアルな義指装着による道具の身体化実験の結果、義指のリアリティが身体認識や身体周辺座標の拡張に加え知覚転移をもたらすことが明らかにされた。切断者を対象としてリアルな義手の長期使用効果を観察したところ、身体としての義手の認識(身体所有感)が増加し、幻肢の痺れが緩和されるとの興味深い内観を得た。本研究を通して義手の身体化を促す要因としてのリアリティの重要性が確認された。
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PLoS One
巻: 8(7)
巻: 8-7 号: 7 ページ: e69324-e69324
10.1371/journal.pone.0069324