本研究では、申請者らが開発した独自技術である溶媒フリーの「レーザーエレクトロスピニング(LES)法」を応用した新手法により、植物由来のポリ乳酸(PLA)ナノファイバーを創製する。さらに、生理・薬理活性を付与したポリ乳酸ナノテキスタイルの創製へ発展させる。最終的には衛生・医療用被服としての応用法を探索する。 諸条件を検討した結果、高出力なレーザーパワー条件で、薬剤を含有したPLAナノファイバーを作製することができ、薬剤の熱分解の影響はみられなかった。また繊維径を変化させることで、薬剤の徐放性を制御可能であることが見出され、衛生・医療用被服材料としての応用化の指針が得られた。
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