本研究は、生活的自立の観点に立った技術者育成プログラムの開発を目指し、高等専門学校卒業生、在学生および保護者に対して、生活的自立の実態に関する調査を行い、以下の結果を得た。 (1)高等専門学校出身会社員(技術系・男性)は、「ゴミ出し」「食料品の買い物」「風呂掃除」に関しては、家事を分担できており、役割分担の意識も高い。一方、「アイロンがけ」「洗濯」については、実際に家事を分担できておらず、役割分担の意識も低い。(2)「栄養バランスを考えて1日分の食事をつくることができる」「自分が1ヶ月暮らすのにかかる費用の概算がわかる」ことについて生活的自立の割合が低い。
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