アパレル水系洗浄プロセスへの大気圧プラズマ処理の導入

• 研究課題/領域番号: 24650467
• 研究種目: 挑戦的萌芽研究
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 生活科学一般
• 研究機関: 奈良女子大学
• 研究代表者: 後藤 景子 奈良女子大学, 研究院生活環境科学系, 教授 (30243356)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円); 2014年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円); 2013年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2012年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
• キーワード: 大気圧プラズマジェット / 人工汚染布 / 水晶振動子 / ポリエチレンテレフタレート / 洗浄性 / 殺菌性 / 親水化 / 大気圧プラズマ / 再汚染 / 布の黄変 / 引張強伸度 / 変退色 / モデル洗浄系 / ステアリン酸 / ポリエステル / 接触角

研究成果の概要

大気圧プラズマを用いて被洗物の前処理を行い, 洗浄性を向上させることを試みた. 人工汚染布を用いた結果から，疎水性の大きい繊維や汚れではプラズマ処理により汚れの除去が促進され, 再付着が抑制される結果が得られた. さらに布の損傷がなく，殺菌効果があるという結果を得た。次に、PETのフィルム,メッシュおよび布を用い, ステアリン酸汚れを付着させた.顕微鏡画像処理法と表面反射率法で汚れの除去率を求めたところ、いずれも洗浄前にプラズマ処理を行うと汚れの脱離が促進されるという結果を得た. さらに, 水晶振動子法を用いて付着重量を求める方法で洗浄性評価を行い、プラズマ処理効果を確認した。

研究成果

• [雑誌論文] Introduction of atmospheric pressure plasma to aqueous detergent processes (2015)
  • 著者名/発表者名: Keiko Gotoh, Yu Nagai and Haruka Uchinomaru
  • 雑誌名: J. Oleo Sci 巻: 64
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] 水系洗濯の前処理としての大気圧プラズマジェットの利用 (2013)
  • 著者名/発表者名: 後藤景子, 真里谷奈々
  • 雑誌名: 日本家政学会誌 巻: 64 ページ: 705-714
  • NAID: 40019872941
  • 査読あり
• [雑誌論文] Improvement of soil release from polyester fabric with atmospheric pressure plasma jet (2013)
  • 著者名/発表者名: K. Gotoh and S. Yoshitaka
  • 雑誌名: Textile Research J. 巻: 83 号: 15 ページ: 1606-1614
  • DOI: 10.1177/0040517513478454
  • 査読あり
• [学会発表] 水系洗浄プロセスへの大気圧プラズマ照射の導入 (2014)
  • 著者名/発表者名: 後藤景子, 永井悠
  • 学会等名: 日本油化学会第53回年会
  • 発表場所: ホテルロイトン札幌
  • 年月日: 2014-09-09 – 2014-09-11
• [学会発表] 水系洗濯プロセスへの大気圧プラズマ処理の導入 (2013)
  • 著者名/発表者名: 後藤 景子・内之丸 春華・真里谷 奈々
  • 学会等名: 第４４回洗浄に関するシンポジウム
  • 発表場所: タワーホール船堀
• [学会発表] Investigation of detergency improvement in aqueous systems using artificially soiled fabrics (2012)
  • 著者名/発表者名: Keiko Gotoh, Kokoro Harayama and Shiho Yoshitaka
  • 学会等名: World Congress on Oleo Science (WCOS2013)
  • 発表場所: アルカス佐世保
• [学会発表] 汚れの水系洗浄性に及ぼすプラズマ前処理効果の検討 (2012)
  • 著者名/発表者名: 後藤景子・吉高志穂
  • 学会等名: 第４４回洗浄に関するシンポジウム
  • 発表場所: 奈良女子大学