研究課題
挑戦的萌芽研究
エキソソームの膜表面にHSP72が発現しているという報告を基に、HSP72複合体単離法(NHq法)によるエキソソームの効率的な単離と腫瘍マーカーの探索を目的とした。癌細胞培養上清からNHq法でHSP72複合体を単離し、エキソソームマーカーにて超遠心法と比較したが、結果は陰性であった。したがってNHqではエキソソームの単離はできなかった。一方NHq法により、多発性骨髄腫マーカーの探索を試みた。患者血清に対してHSP72結合分子の探索を行った結果、10例中すべてで3種類のタンパク質を同定した。中でもプロテインXは腫瘍マーカーになりうる可能性を秘めている。
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