研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究は.微小領域の安定同位体比分析手法を活用して(1)底生有孔虫の安定同位体組成に影響を与えるvital effect の特徴を理解し,その特性をもとに(2)海洋底層水の安定同位体組成を正確に復元するための解析手法の構築を目指すことを 主目的とした,日本近海の試料を用いて各種有孔虫殻を個体別に分析した結果,vital effect の大きさと種内の同位体比のバラツキに強い相関があることを明らかにした.またこの特性をもとに推測した底層水の同位体組成は実際の底層水同位体組成とほぼ一致するという特性を新たに発見した.これらを同位体特性を新たな環境指標の開発に向けて活用することができる.
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すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (5件)
Biogeosciences
巻: 9 号: 11 ページ: 4353-4367
10.5194/bg-9-4353-2012