研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究は酸化チタンの光触媒効果による細胞傷害の機構を解析し、これをがんの治療に役立てるための基礎研究を目的として行われた。研究内容は1)細胞傷害を誘導するための手法と測定方法の確立、2)誘導される細胞死の様式の解析、3)細胞死誘導の機序の検討の3つに分けられる。細胞を効果的に傷害する条件を見出し、測定する系を確立できた。また、各種指標から光触媒による細胞死はアポトーシスではないことが示唆された。さらに、細胞膜の脂質過酸化が顕著に起こされていることが確認された。光触媒による細胞死は光触媒効果により発生したROSが細胞膜の脂質過酸化を促し膜が崩壊することでネクローシスを起こすと考えられる。
すべて 2013 2012 その他
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (11件) 備考 (1件)
Biochemical and Biophysical Research Communications
巻: In press
Europian Juornal of Pharmacology
巻: 694 号: 1-3 ページ: 53-59
10.1016/j.ejphar.2012.08.018
http://www.rs.tus.ac.jp/nakata/