廃棄物由来生分解性ソフトマテリアルの開発

• 研究課題/領域番号: 24651094
• 研究種目: 挑戦的萌芽研究
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 環境技術・環境材料
• 研究機関: 近畿大学
• 研究代表者: 菅野 憲一 近畿大学, 産業理工学部, 教授 (90330323)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2014-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2013年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円); 2012年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
• キーワード: ソフトマテリアル / 生物多様性 / 廃棄物 / 循環再生材料設計

研究概要

緑潮を形成するアオサから得られた多糖「ウルバン」および海外の侵略的外来種ワカメから得られる多糖「アルギン酸」からソフトマテリアルを開発した。キトサンと酸性多糖とのポリイオンコンプレックス形成によって得られたゲルは水溶液中の重金属イオンの除去が可能であった。また、血液浄化材料への応用をめざし、尿素やアルブミンとの吸着を調べたところ、尿素については吸着除去するがアルブミンを吸着しないことが示された。
ウルバンおよびアルギン酸から発泡ウレタンと未発泡のウレタンを合成し、銅イオンの吸着除去を行ったところ、最大で72.7％の除去率を示した。

研究成果

• [雑誌論文] Urethane Foam of Sulfated Polysaccharide Ulvan Derived from Green-Tide Forming Chlorophyta : Synthesis and Application in the Removal of Heavy Metal Ions from Aqueous Solutions. (2014)
  • 著者名/発表者名: Kenichi Kanno, Yoshihiro Fujita, Satoshi Honda, So Takahashi and Satoshi Kato
  • 雑誌名: Polymer Journal advance online publication 巻: 8月13日号 号: 11 ページ: 1-6
  • DOI: 10.1038/pj.2014.70
  • NAID: 40020248160
  • 査読あり
• [雑誌論文] Adsorbents for Apheresis Prepared from Polysaccharides of Algae that Threaten Ecosystem Services (2014)
  • 著者名/発表者名: Kenichi Kanno, Tetsuya Tanigawa, Yoshihiro Fujita, Naoto Ohnaka, Yuichiro Kubo, Kaito Yoshida, Kota Kojima, Koshiro Nakata, and Masafumi Shimohara
  • 雑誌名: Chemistry & Biodiversity 巻: 11 号: 8 ページ: 1140-1150
  • DOI: 10.1002/cbdv.201400108
  • 査読あり
• [学会発表] (2014)
  • 著者名/発表者名: 菅野憲一、藤田雄大
  • 学会等名: 日本農芸化学会2014年度大会
  • 発表場所: 明治大学生田キャンパス(神奈川県川崎市多摩区)
  • 年月日: 2014-03-30
• [学会発表] 海藻由来酸性多糖の化学修飾と血液成分との相互作用 (2013)
  • 著者名/発表者名: 藤井雄大、谷川哲哉、菅野憲一
  • 学会等名: 第50回化学関連支部合同九州大会
  • 発表場所: 北九州国際会議場(福岡県北九州市小倉北区)
  • 年月日: 2013-07-06
• [学会発表] Nobel alginate gel for biocompatible material (2013)
  • 著者名/発表者名: Yoshihiro Fujita, Tetsuya Tanigawa and Kenichi Kanno
  • 学会等名: 15^<th> Asian chemical comgress
  • 発表場所: セントーサ会議場(シンガポール、セントーサ島)
• [学会発表] Soft-material from green tide-forming chrorophyta (2013)
  • 著者名/発表者名: Kenichi Kanno, Yoshihiro Fujita and Tetsuya Tanigawa
  • 学会等名: 15^<th> Asian chemical comgress
  • 発表場所: セントーサ会議場(シンガポール、セントーサ島)
• [学会発表] SOFT-MATERIAL FROM GREEN TIDE-FORMING CHROROPHYTA (2013)
  • 著者名/発表者名: Kenichi Kanno・Yoshihiro Fujita・Tetsuya Tanigawa
  • 学会等名: 15th Asian Chemical Congress 2013
  • 発表場所: Resorts World Convention Centre, Resorts World Sentosa, Singapore
• [学会発表] NOVEL ALGINATE GEL FOR BIOCOMPATIBLE MATERIAL (2013)
  • 著者名/発表者名: Yoshihiro Fujita・Tetsuya Tanigawa・Kenichi Kanno
  • 学会等名: 15th Asian Chemical Congress 2013
  • 発表場所: Resorts World Convention Centre, Resorts World Sentosa, Singapore
• [学会発表] アオサ多糖のゲル化と生理活性 (2012)
  • 著者名/発表者名: 谷川哲哉、本田悟史、見上博之、下原将史、田﨑悠祐、持留涼世、藤田雄大、菅野憲一
  • 学会等名: 第49回化学関連支部合同九州大会
  • 発表場所: 北九州国際会議場(福岡県北九州市小倉北区)
  • 年月日: 2012-06-30
• [学会発表] アオサ多糖からの重金属吸着ゲル開発 (2012)
  • 著者名/発表者名: 村永純、納富圭、井上藍、田中邦弘、木下聡史、中田興志朗、菅野憲一
  • 学会等名: 第49回化学関連支部合同九州大会
  • 発表場所: 北九州国際会議場(福岡県北九州市小倉北区)
  • 年月日: 2012-06-30
• [学会発表] アオサ多糖由来機能性ハイドロゲルの開発 (2012)
  • 著者名/発表者名: 菅野憲一、下原将史、村永純、納富圭、田﨑悠祐、持留涼世、藤田雄大
  • 学会等名: 2012年日本化学会西日本大会
  • 発表場所: 佐賀大学(佐賀県佐賀市)
• [学会発表] アオサ多糖由来機能性ハイドロゲルの開発 (2012)
  • 著者名/発表者名: 菅野憲一・下原将史・村永純・納富圭・田﨑悠祐・持留涼世・藤田雄大
  • 学会等名: 2012年 日本化学会西日本大会
  • 発表場所: 佐賀大学（佐賀県）
• [学会発表] 海藻由来酸性多糖の化学修飾と血液成分との相互作用
  • 著者名/発表者名: 藤田雄大・谷川哲哉・菅野憲一
  • 学会等名: 第50回化学関連支部合同九州大会
  • 発表場所: 北九州国際会議場（福岡県北九州市小倉北区）
• [学会発表] 生物多様性損失因子に由来する
  • 著者名/発表者名: 菅野憲一・藤田雄大
  • 学会等名: 日本農芸化学会2014年度大会
  • 発表場所: 明治大学生田キャンパス（神奈川県川崎市多摩区）
• [学会発表] アオサ多糖からの重金属吸着ゲル開発
  • 著者名/発表者名: 村永純・納富圭・井上藍・田中邦弘・木下聡史・中田興志朗・菅野憲一
  • 学会等名: 第49回化学関連支部合同九州大会
  • 発表場所: 九州国際会議場（北九州市）
• [学会発表] アオサ多糖のゲル化と生理活性
  • 著者名/発表者名: 谷川哲哉・本田悟史・見上博之・下原将史・田﨑悠祐・持留涼世・藤田雄大・菅野憲一
  • 学会等名: 第49回化学関連支部合同九州大会
  • 発表場所: 九州国際会議場（北九州市）
• [備考] 日刊工業新聞4月28日版第一面「海藻から金属吸着材近畿大、環境浄化へ新技術」