研究課題
挑戦的萌芽研究
イディッシュ舞踏音楽がカントール音楽(ユダヤ教聖歌)の要素をその精髄として堅持しつつ、東欧の離散地の他の舞踏音楽との融合を繰り返す中で独自性と多国籍性を獲得したのみならず、18世紀にはクラシック音楽との接触からイディッシュ・ロココ調の楽曲を数多く生み出した。このような柔軟性・可塑性を持った特性は19世紀後半に東欧ユダヤ人が美術分野に進出する際にも発揮され、20世紀モダニズム芸術の多様性獲得に少なからぬ貢献をしたと考えられる。イディッシュ文化圏の芸術文化の特性に関する研究が20世紀モダニズム芸術の本質理解に有効であることが本研究から明らかとなった。
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立命館 言語文化研究
巻: 25巻4号 ページ: 3-9