研究課題
挑戦的萌芽研究
非血縁間での大規模な相互協力は、人類の社会の最も大きな特徴の一つである。最も有名な定式化は社会的ジレンマ(SD)であるが、その解決はこれまで困難であった。本研究では、連結という新たな解決策に着目し、SDと一般交換の連結を引き起こす心理メカニズムを検討した。その結果、連結についての共有信念は必要ではなく、人々は内的属性の推測や印象評定により連結をとっていることが明らかになった。次に理論研究では、SDと一般交換との連結については均衡となり得ることが明らかになったが、SDと直接交換の連結は均衡とはならないことが明らかにされた。この結果は実証データとは不整合であり、今後の課題として残された。
すべて 2014 2013 2012
すべて 学会発表 (11件)