研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究は、高齢者の認知機能と感情に影響を与える、遺伝と環境の交互作用を検証することを目的とした。環境要因は、児童期の学業成績の自己評価、中高年期の仕事(仕事の内容、仕事のストレス)に注目し、それらの要因を定量的に評価する方法の開発を進めた。遺伝要因に関しては認知や精神的健康との関連が報告されている6つの遺伝子に関してSNP解析を進めた。アウトカムを認知機能として、環境要因と各遺伝子との関連を検討し結果、認知機能と児童期の学業成績の自己評価、仕事の複雑性の間には、明確な関連が認められた。しかし、環境と遺伝子の交互作用は存在する可能性が示唆されたが、統計的には、有意な結果は得ることが出来なかった。
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