研究成果の概要 |
がん細胞の浸潤突起内に発現する膜タンパクMT1-MMPによる, 分泌型基底膜分解酵素MMP2の活性化に注目した. このメカニズムはTIMP2というもう一つの分子が介在した酵素反応である. 結合則と反応速度による実験値によって数理モデルを公理的に構築すると, 非線形, 多変数であるにもかかわらず, 質量作用の法則に基づく質量保存則, パスウェイを反応則によるグルーピングに基づく反応則が演繹的に導出された. さらに会を計算して反応則を代数的に修正すると, のモジュールに分解され, 完全可積分系となった. 同一種の重合(ホモダイマー)についての反応速度2倍則が鍵となり, 数学的に一般化された.
|