研究課題
挑戦的萌芽研究
福島第一原子力発電所事故により沈着した放射性セシウムをトレーサーとして,草津白根山の活動的火口湖「湯釜」における水循環率を推察した.湯釜湖水の放射性セシウム濃度は一定の割合で減少しており,その減少率から湯釜湖水中でのセシウムの平均滞留時間を求めることができた.湯釜は閉塞湖であり,降水,湖面からの蒸発,湖底からの漏水,および湖底からの火山性流体の供給のバランスにより一定の水位を保っている.結果として,湖底から1日あたり湖水総量の約0.1%が漏水していると見積もられ,火口湖の湖底からの漏水量を初めて直接的に求めることができた.
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