研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究では,浮遊性有孔虫殻体の殻室1つずつの安定炭素・酸素同位体比を測定することで,その光共生生態の判別法を確立することを目的とした.藻類を共生させることが既知の種の解析では,成長に伴って炭素同位体比が最大で2.4パーミル増加し,かつ,酸素同位体比は一生を通じて低い値を維持することが示された.一方,藻類を共生させないことが既知の種では,炭素同位体比と酸素同位体比との間に明瞭な正相関が確認された.従って,殻室1つずつの炭素・酸素同位体比記録は,共生あるいは非共生という生態的に異なるグループ間で明瞭に異なることが示され,化石浮遊性有孔虫に生態を議論する上で,極めて有用な手法であることが立証された.
すべて 2013 2012 その他
すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (17件) 図書 (2件) 備考 (1件)
月刊地球
巻: v. 35 ページ: 697-704
Chemical Geology
巻: 356 ページ: 160-170
10.1016/j.chemgeo.2013.08.008
The science reports of the Kanazawa University
巻: v. 56 ページ: 45-58
120005307436
http://hdl.handle.net/2297/35196.
月刊 地球
巻: 35 ページ: 697-704
Nature Geoscience
巻: 5 号: 12 ページ: 911-917
10.1038/ngeo1638
巻: 5 号: 1 ページ: 911-917
10.1038/ngeo1677
Science Report of Kanazawa University
巻: 56 ページ: 45-58