研究課題
挑戦的萌芽研究
二酸化炭素が配位可能な空間を有する新規複核錯体の開発を目指し、シクロヘキサンスペーサーをもちいてビピリジンを長鎖アルキルで2つ繋いだ架橋配位子を新規に合成した。さらに、ルテニウムーターピリジン錯体と反応させることで、ルテニウム2核錯体を得ることに成功した。このルテニウム2核錯体は配位子およびルテニウム中心に由来する可逆な酸化還元過程が観測された。二酸化炭素雰囲気下で電解することで、触媒電流が観測された。ガスクロマトグラフィーによる生成ガスの分析を行った結果、一酸化炭素の生成が観測された。以上の結果から、ルテニウム2核錯体は二酸化炭素の還元触媒として働くことが明らかとなった。
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