研究課題
挑戦的萌芽研究
キラル炭素中心の化学に比べ、キラルケイ素中心の化学はほとんど未開拓である。これは、ひとえによい不斉合成法がないためである。本研究では、われわれが見出したロジウム触媒によるベンゾシロール合成反応を基盤として、キラルケイ素中心の新しい触媒的不斉合成法の開発を目指した。ジメチルイソプロピル基の2つのエナンチオトピックなメチル基の選択的な切断反応を触媒的に達成するために、種々の含窒素、リンあるいはそのハイブリッド型のキラル配位子を添加して反応を検討した。その結果、リン系のキラル2座配位子が良好な選択性で進行することがわかった。
すべて 2012
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)
J. Am. Chem. Soc.
巻: 134 ページ: 19477-19488
Journal of the American Chemical Society
巻: 134 号: 47 ページ: 19477-19488
10.1021/ja3096174