研究概要 |
実容量規模のフライホイールエネルギー貯蔵装置のシステム構成要素として、システム的要求性能に適合した、次の各要素を設計・製作した.併せて、各要素を製作するために必要な試作,試験,評価を行い、長時間連続試験による時間的な性能劣化プロセスの解明などによって改善を施し、電動ゴルフカートをプラットホームとする電気自動車搭載型2号機を完成した.さらに、走行テスト等で幾つかの課題も明らかとなった. A電力貯蔵容量を1号機の5倍近くに増加させた電気自動車搭載型フライホイール2号機を完成した。同時にゼロパワー低損失磁気軸受の単純適応制御系設計と実装および性能改善、さらに、可変バイアス適応制御系によるタッチダウン防止技術の提案と実装 b発電・電動機とコンバータ,インバータの設計製作と実験による検証および最適化の試み cフライホイール系と車両系の全体の数学モデル確立と設計パラメータにおける主要因子の解明およびシミュレーションプログラムの完成とシミュレータ開発. dシステムの全構成要素をアセンブルしてコンパクトなモバイル型電力貯蔵磁気軸受フライホイール装置の完成および電動ゴルフカートをプラットホームとする電気自動車への搭載と走行実験.性能試験と課題の絞り込みについて解析. 以上述べた、2号機でのハードウエアやソフトウエアの準備と実装をほぼ終了し、走行実験を繰り返し実施した。その結果、1号機で見られた走行中のタッチダウンは完全に防止できること、とくに、路上からの大きな外乱に対しても全くタッチダウンしないことが明らかとなった。このことから、新しい外乱に強いAMBフライホイールの設計論が見いだせた.
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