本研究は、ロビー周辺の壁面が掲示物であふれ、美観を損ねている公共施設が散見される現状を改善するために、建築設計における掲示計画指針を検討した調査研究である。 まず、4種の公共施設(地域交流・ホール・展示・福祉)について、掲示物の数量と内容、掲示のルールの現況調査を行った。また、全国の建築設計事務所を対象にアンケート調査を行い、掲示物や掲示スペースに対する意識や設計時の配慮状況等を把握した。さらに、比較的美観を保っている公共建築において、美観を保っている要因や方法についてケーススタディを行った。 以上を踏まえ、最終的に、掲示計画指針を設定した。
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