研究概要 |
本研究は強誘電体の焦電効果を利用して廃熱エネルギーを直接電力に変換するデバイスの開発を目指したものである. 本研究ではBTOに注目して材料開発を行い,加えて望ましい物理的特徴を備えた強誘電体の元素構成や結晶構造について第一原理計算を行った. 次の成果が得られた. 1. Baを2%程度YないしCaと置換した場合、キュリー温度が凡そ5℃上昇する。2. YないしCa置換により観測される分極, Pmax,が大きく増強した. 3. Ca置換により結晶粒径が増加し, 焦電性能が高まった. 4.強誘電体の誘電性能には構成元素であるTi, ZrあるいはNbのフェルミ準位直下のd電子のバンドが深く関わっている.
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