研究課題
挑戦的萌芽研究
陸生クマムシは乾燥に応じて脱水し様々な極限環境に耐性を示すが、その分子機構はほとんどわかっていない。耐性に関わる候補として大量に発現するクマムシ固有の遺伝子に着目して解析した結果、最大発現を示すA1遺伝子産物が螺旋状の構造体を形成することを明らかにし、機械的強度の付与を介して乾燥耐性に寄与することが考えられた。また、耐性能力の異なるクマムシ種から熱可溶性タンパク質を探索し新たなクマムシ固有タンパク質を同定するとともに、熱可溶性タンパク質量と耐性能力との間に相関関係があることを見出した。さらにミトコンドリアの保護に関わる候補としてミトコンドリアに局在する新規なクマムシ固有タンパク質を同定した。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (15件) 備考 (1件)
PLoS ONE
巻: 7
巻: 7 号: 8 ページ: e44209-e44209
10.1371/journal.pone.0044209
http://www.biol.s.u-tokyo.ac.jp/users/saibou/kuma/