研究課題
挑戦的萌芽研究
哺乳類概日リズムの発生機構を明らかにするため、マウスES細胞における時計遺伝子Per2の転写調節領域のヒストン修飾状態を調べた。その結果、未分化ES細胞と分化誘導後の細胞では、Per2転写調節領域のヒストンH3のメチル化状態に違いがあることが分かった。また、未分化ES細胞におけるPer2の発現抑制に、ヒストン脱アセチル化酵素が関与していることを見出した。これらの結果から、ES細胞におけるPer2の発現抑制に関与するエピジェネティック制御の一端が明らかとなった。本研究成果は、概日リズムの発生機構の解明に繋がることが期待される。