マウス4倍体胚は、ジーンターゲッティングにおけるテトラプロイドレスキュー法として一般的に用いられる。これは 4 倍体胚が胎子の発生へ寄与しないことを利用した、ES 細胞のみに由来する個体を得ることを目的とした方法である。このようにマウス4倍体胚を補助的に利用する報告は多くあるが、4倍体細胞ならびに 4 倍体胎子自体の発生能力に着目した研究はない。そこで、4 倍体細胞の初期発生における挙動に注目するために、次のような方法を用いてマウス 4 倍体 ES 細胞の樹立を試みたところ、複数のマウス 4 倍体 ES 細胞様培養細胞ラインの作出に成功した。
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