犬で臨床応用可能な角膜実質の再生法の確立

• 研究課題/領域番号: 24658269
• 研究種目: 挑戦的萌芽研究
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 臨床獣医学
• 研究機関: 宮崎大学
• 研究代表者: 永延 清和 宮崎大学, 農学部, 教授 (40264353)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円); 2014年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円); 2013年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2012年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
• キーワード: 獣医臨床 / 角膜実質 / ウサギ / 角膜 / 獣医

研究成果の概要

角膜潰瘍治療への応用を目指して、角膜実質の再生法、欠損部の充填法を検討した。兎角膜の上皮全層と実質を部分的に剥離した部分に豚由来市販材料を縫合して充填すると、移植片上に上皮が進展しその下で角膜実質が再生する場合と、移植片の下に上皮が侵入し実質の再生が生じる場合の２パターンを認めた。角膜の透明性は経時的に増加したことから角膜潰瘍に対して、角膜実質欠損部を今回の移植片で充填することは１つの治療法となる可能性が示唆された。一方で移植片が縫合後３～４日で消失する場合も認められたため、必要に応じて瞬膜被覆術あるいは結膜被覆術を組み合わせることも有用と思われた。