研究課題/領域番号 |
24658274
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境農学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
矢野 勝也 名古屋大学, 生命農学研究科, 准教授 (00283424)
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研究期間 (年度) |
2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2012年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
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キーワード | アルミニウムストレス / ムシレージ / 根端粘液 / 圧縮土壌 / トウモロコシ |
研究概要 |
本研究は、1)根に対する物理的刺激の有無で根端粘液物質(ムシレージ)の分泌量が変化するか、2)その変化が根端へのアルミニウム集積に影響を与えるか、3)その結果植物のアルミニウムストレスが軽減されるか、を調査した。根に対する物理的刺激の有無を創出するために、水耕・砂耕条件下でトウモロコシを育成した。根端当たりのムシレージ分泌量およびムシレージ分泌能を有する根端の割合のいずれも、水耕よりも砂耕条件で明らかに上昇した。この結果は、根に対する物理的刺激が存在する砂耕条件でムシレージ分泌活性が増加したことを示している。水耕・砂耕条件下のトウモロコシに AlCl3を供与すると、水耕では 10 μM 濃度ですでにストレスを誘導できたのに対して、砂耕では1000 μM 以上の濃度が必要であった。つまり、水耕に比べて砂耕ではトウモロコシのアルミニウム耐性が向上したことを示している。水耕・砂耕条件下で成長した根端を採取し、ムシレージを付着した根端と付着していない根端に分け、さらに前者の根端からムシレージを除去した根端の3つに分類した。それぞれの根端に 1000 μM の AlCl3 を供与して根端のアルミニウム集積を比較した結果、もともとムシレージを付着していなかった根端で高い集積を確認できた。さらに、もともとムシレージを付着していた根端にムシレージ除去処理を施してもアルミニウム集積に変化が生じなかった。この原因を調べるために、ムシレージ除去根端がムシレージを再分泌する様子を連続的に観測した。その結果、除去後 5 分以内にムシレージの再分泌を確認し、この素早いムシレージの回復のためにムシレージ除去処理の有無がアルミニウム集積に影響を与えなかったと推察した。
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