• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ニッチ細胞を用いた成体膵幹細胞の内分泌細胞への分化誘導

研究課題

研究課題/領域番号 24659083
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 解剖学一般(含組織学・発生学)
研究機関京都大学

研究代表者

金宗 潤  京都大学, iPS細胞研究所, 研究員 (10511925)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2014-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2012年度)
配分額 *注記
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2014年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2013年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2012年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード膵島再生 / 分化転換 / Sox9 / 細胞運動 / 立体培養 / R-spondin / 細胞極性 / 組織幹細胞 / 幹細胞ニッチ / 再生 / 走化性 / 間質細胞 / 細胞間シグナル / 細胞培養 / 分化
研究概要

膵島移植での移植組織の不足を補うインスリン産生組織を得る為、組織内幹細胞を膵島へ分化転換させる新規培養法を開発する為の基礎的研究を行った。膵障害後の再生現象で、膵上皮系非内分泌細胞が膵島に分化する可能性が示唆されている。Sox9-GFP遺伝子改変マウスから分離した細胞を用い、培養条件下での細胞運動と極性の制御機構の解明を試みた。
上皮細胞マーカーSox9で成体膵細胞をソートしたところ、約0.1~0.3%が分取でき、これらの細胞を、R-spondin1等を用いた3D培養法で継代培養させ、約6カ月間継続して増殖させることができた。増殖中の細胞を顕微鏡下で観察したところ、Sox9-GFPの発現輝度において細胞個体差を認めたが、GFP発現レベルは、培養容器内で観察できる細胞の増殖や、細胞運動と必ずしも一定の関連性を認めなかった。次に、これらの細胞を、GFPの発現レベルにおいて、強・弱のバッチに分け、分化培地内で立体培養したところ、分化培養後にインスリン産生の指標としてのmRNA発現を認めたが、当初予想したほどのGFPの減衰は観察されなかった。また、トランスウェル・チャンバー内に、これらの細胞を培養し、チャンバーの外側に、マウス膵から分離培養した間質系細胞を入れ、チャンバー内から下側(外側)に移動する細胞を確認する方法を用いて、細胞の運動を解析した結果、1~2%の細胞に移動が認められた。今後、直線培養坑道容器を用いた、細胞レベルの動態観察によって、分化状態と細胞極性・運動を制御するWntシグナル伝達との関連を検証していく。これにって、膵再生における細胞動態の姿を明確に把握できると考える。
極性因子の発信源は血管と考えており、既に本研究に先行する知見として、膵島再生と成熟を促進する血管内皮細胞の応用法を知財化した。本研究課題の実施中、国外特許出願し、米国及びEUでは今年度中に成立する。

報告書

(2件)
  • 2013 実績報告書
  • 2012 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件) 産業財産権 (1件) (うち外国 1件)

  • [雑誌論文] 成体マウス膵管上皮細胞及び膵由来血管内皮細胞の共培養による膵島様組織への分化転換2013

    • 著者名/発表者名
      金宗潤、岩永康裕、高折恭一、上本伸二
    • 雑誌名

      胆膵の病態生理

      巻: 29 ページ: 45-50

    • NAID

      40019764540

    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [雑誌論文] 成体マウス膵管上皮細胞及び膵由来血管内皮細胞の共培養による膵島様組織への分化転換2013

    • 著者名/発表者名
      金宗 潤、岩永康裕、高折恭一、上本伸二
    • 雑誌名

      胆膵の病態生理

      巻: 29 ページ: 1-5

    • NAID

      40019764540

    • 関連する報告書
      2012 実施状況報告書
  • [学会発表] 培養ヒト膵管上皮細胞のインスリン産生細胞への可塑性と癌原生の解析2013

    • 著者名/発表者名
      金宗潤、岩永康裕、増井俊彦、水本雅己、高折恭一、上本伸二
    • 学会等名
      第49回日本移植学会総会
    • 発表場所
      国立京都国際会館(京都市)
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [産業財産権] Method of culturing pancreatic islet-like tissues by a tissue complex of pancreas-derived non-endocrinal epithelial cells and vascular endothelial cells2013

    • 発明者名
      Jun Kanamune, Yasuhiro Iwanaga
    • 権利者名
      京都大学
    • 産業財産権種類
      特許
    • 出願年月日
      2013-05-15
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
    • 外国

URL: 

公開日: 2013-05-31   更新日: 2019-07-29  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi